湖の女たち | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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 湖畔の介護施設で暮らす寝たきりの男性が殺された。

 捜査にあたった刑事は施設で働く女性と出会い、二人は

 いつしかインモラルな関係に溺れていく。一方、事件を

 取材する記者は死亡男性がかつて旧・満州で人体実験に

 かかわっていたことを突きとめるが、なぜか取材の中止

 を命じられる。吸い寄せられるように湖に集まる男たち、

 女たち、そしてー。読後、圧倒的な結末に言葉を失う極

 限の黙示録。            ー裏表紙よりー

 

 

 

 テレビで映画をやっていることを知り興味を持ちました。

 映画は見ていませんが。

 吉田修一さんも好きなので。

 介護施設で働く豊田佳代と刑事・濱中圭介。

 この2人がおかしな関係になりその関係に溺れていく様が

 描かれていますが、正直この話いるのか?と思ってしまい

 ました。

 また、この濱中圭介がなんかクズのような男だなと思って

 しまいました。

 最初の介護施設とは別の介護施設でも同じように入居者が

 殺されこのあたりはミステリー的でこっちの方が興味をそ

 そられました。

 読んでる途中でなんでタイトルが「湖の女たち」なんだろ

 うと疑問に思いました。

 女たちといってもほとんどが豊田佳代の話だったからです

 が、途中から記者の池田の取材相手が登場し、この女性を

 指しているのかとも思いました。

 私の興味はとにかくこの2件の介護施設で起きた殺人事件

 の犯人は誰なのか?

 最初の被害者がかつて人体実験にかかわっていたことから

 その過去が何か今回の件と関係あるのか?

 そのあたりが興味のポイントでした。

 結局ラストもこうだろうという感じでは終わるのですが、

 スッキリ解決とはいかない感じでした。

 かなり恐ろしい結末なのですが‥。

 濱中圭介がまだ刑事の魂らしきものがあったのだけが救い

 のように思えました。★★