群馬県警捜査第一課の葛警部は、上司にも部下にも煙たがら
れる存在だ。だが、葛の捜査能力を疑う者は一人もいない。
連続放火、見つからぬ凶器、遺棄されたバラバラ死体、不可
解な立てこもりーー難事件の奥に潜む真実を、葛警部だけが
見抜く。ミステリランキング三冠に輝いた、警察×本格ミス
テリの金字塔。 ー裏表紙よりー
5編の短編集。
群馬県警の葛警部の推理が冴えるお話ですが、5編とも趣が
違っています。
「崖の下」は凶器が見つからない、凶器は何でどこに行った
のか?
「ねむけ」は交差点での交通事故の目撃者の証言が一致し過
ぎているのは何故か?
「命の恩」はバラバラ死体の犯人、動機は何か?
「可燃物」は連続放火がピタッと止まったのは何故か?
「本物か」はファミレスでの立てこもり事件の真相は何か?
などなどいろんな引き出しがあるなと感心しました。
「ねむけ」は目撃者の利害が一致したということでしょうか。
本当にこんなことがあったら大問題だと思いますが。
「本物か」は全然想像していない内容でした。
普通、立てこもり事件と言えば外から来た犯人が立てこもり
何かを要求するという筋書きだと思うのですが、完全に裏切
られました。
葛警部のつかみどころのないキャラ。クールと言えばそうな
んでしょうけどなんとなくよくわかりません。
人となりがもう少し語られていたらよいなーと思いました。
★★



