滅びの前のシャングリラ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 

 「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじ

 めを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出

 した静香。そしてー荒廃していく世界の中で、人生をうまく

 生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。

 滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。

                     ー裏表紙よりー

 

 

 うーん、微妙でした。

 そもそも私自身が世界が滅びるとかを信用していないという

 か、昔ノストラダムスの大予言のときも全く興味がなく、も

 し本当に世界が滅びるとしてもそれだけのことだしとしか考

 えられませんでした。

 それぞれに最期をどう過ごすかという話ですが、街も人も荒

 廃していき、人殺しも普通のこととして淡々と受け止められ

 ていく‥というのは想像するだけでも嫌になります。

 むしろ1ケ月で地球が滅びるのであれば日本に関して言えば

 日本にある食物をみんなで分け合い、仕事などやめてしまい、

 好きなことをしてその日を迎えるという想像もできるのでは

 ?そして揉め事もなく平和に地球最後の日を迎える‥。

 これは綺麗事でしょうか?

 私は友樹の母の静香の肝の据わり方が好きでした。

 自分が静香の立場ならこんな風にふるまえるだろうか?とも

 思いました。

 凪良ゆうさん、次は作風の違うものを読みたいです。「流浪

 の月」がすごくよかったので。★