「モノ言う株主」の株式市場原論 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 

 バブル期の最高値を更新した株価。だが30年で世界との差

 は広がり、日本は「ふつうの資本主義」を取り戻せるか否か

 の岐路にある。今なお研究開発投資への消極姿勢や、天下り

 人事等のガバナンス問題がはびこるが、著者は「社長はおや

 めになったほうがいい」と直言する国内アクティビスト(モ

 ノ言う株主)の代表格。ピカピカの会社ではなく、あえて改

 善点が多い会社に投資する自らの哲学を明かす。

                     ー裏表紙よりー

 

 

 

 面白く読ませていただきました。

 村上ファンドやホリエモンのニュースでモノ言う株主のイメー

 ジがよくないというのは想像できます。

 ただ、私はここで何度か書いていますが、あの村上ファンドの

 阪神タイガース問題のときも決して村上ファンド憎しと思って

 いたわけではありません。

 むしろ阪神の経営陣が胡坐をかいていたことの方が問題だと思

 っていました。

 今回本書を読んでもやはりモノ言う株主が悪いとは思えません

 でした。

 むしろやる気のない経営者は去って欲しいし、上場企業である

 以上、売り上げや利益を伸ばし、株価を上げることは当然のこ

 とです。

 著者の丸木さんのファンドが社長に何度も面談を申し込んだが

 断られたという企業のケースが出てきますが、内容を読むとこ

 れが上場企業なのかと呆れることばかりです。

 結局この会社はMBOを選択することになりますが、これも株

 主代表訴訟を起こされたからしぶしぶという感じだったのでは

 ないでしょうか。

 こういう会社は上場企業とは何かということをよく考えて上場

 廃止を視野に入れるべきだと思います。

 私の持ち株にちっとも株価が上がらない企業があります。

 不満なのはもちろん株価が上がらないのはそうですが、コロナ 

 禍で減配しその後も配当を増配することもなく株主優待は50

 0株以上の株主を優遇とか訳のわからない迷走が目立ちます。

 それにこの会社の従業員の給料も異常に高いです。そして最近

 のPBRは0.3倍ほどです。

 事業の多角化もなんかズレているしこんな会社、経営陣は何を

 しているのかと言いたくなります。

 私などのような少額株主が何を言っても響かないとは思います

 が、PBR0.3倍の会社など解散してもらった方がマシでは

 ないでしょうか。★★★