タイトルだけ見ると株が高くなりますよという煽り本のよう
に思いますが、決して内容はそうではありません。
藤野英人さんはひふみシリーズ最高投資責任者の方。
ひふみといえばアクティブファンド。投資信託を買っている
人であればご存知だと思います。
日経平均10万円というのは確かに荒唐無稽のような気がし
ないでもないのですが、何も藤野さんは何の根拠もなく言っ
ているわけではありません。
今、日本が30年ぶりのインフレ経済に突入しつつある状況
ということを考えると、あながち10万円もないこともない
のではと思わされます。
あと、大企業のトップの意識が変わってきたこともあるそう
です。
これまでのトップは自分が社長時代には何事もなく恙なく過
ごせればよいという考えが大半だったと思うのですが、そん
な考えでは世界の企業に太刀打ちできないでしょう。
あと、ちょっとなるほどと思ったのは「今後は、日本の大企
業には有利な環境になると考えられます。デフレ時代と違っ
て「持つ経営」、つまり資産や人手を抱える経営がプラスの
価値になる時代を迎えるからです」とあります。
これまでは「持たない経営」が脚光を浴びる傾向がありまし
た。余計な資産を持たない方がよいという考えです。
でも、インフレになると反対の考えになるわけですね。
正直、今は物価高に苦しめられています。賃金がその物価高
を超えていくのか‥。そうすればデフレ脱却ということにな
るのでしょうが果たして?★★★