少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか? | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 明石市長の泉房穂さん、いろんな意味で世間を騒がしてきま

した。私が一番インパクトがあったのは「火ぃつけてこい」の

暴言です。

 ハッキリ言ってこれはアウトです。けど、よくよく聞けば言

いたくなる気持ちもわかるというか(あかんよもちろん)。

 結局出直し選挙で再選されました。明石市民はそれだけ泉さ

んに期待していたというか信頼を寄せていたということですね。

 私は関西に住んでいますので、明石市の人口が増えた、子育

て世代が増えたなどはニュースで耳にしています。

 正直大阪が通勤圏の人からすれば決して明石は近いところで

はないと思います。それでもそれだけの人を呼び寄せ人口を増

やしたということは泉市長の大きな功績ですね。

 本書は泉市長とひろゆきさんとの対談になっています。ひろ

ゆきさんはフランス在住。明石市長とフランスの住民から見た

ら日本の少子化対策の生ぬるいこと。

 少子化対策や子育て政策に力を入れても選挙の票が集められ

ない、利権に絡めない‥これでは少子化対策なんてできないは

ずですね。

 泉市長の街づくりの情熱は、自分自身の生い立ちから来る社

会への復讐心を原動力としているとあります。ここすごく共感

するものがありました。私もこういうところあるからなあ。だ

から権力に胡坐をかいているような政治家が嫌い。

 あと、泉市長は「人口増主義者ではない。人口を増やしたい

わけちゃうし、出生率をあげたいわけでもない。でも「産みた

い」っていう人がいるのにそれを邪魔する政治はやめるべき。

子どもが好きなら産めばいいし、そうじゃないなら産まなくて

もいい」とも言われています。

 私は子どもが好きでも嫌いでもないのですが、子どもを産も

うと思ったことは1度もありません。20代の頃、友人に子ど

もを産まないのは非国民だみたいなことを言われて、びっくり

したのと呆れたのを覚えています。こういうことを口に出して

言える人となんで友達なんだろうとも(今は友達ではない)。

 母にも散々責められました。孫が欲しい、孫が欲しいと。真

面目な話をすると母のようなお母さんになりたくありませんで

した。だから子どもを産みたくなかったというのも私が子ども

を欲しくなかった1つの理由です。

 何人でも子どもは欲しいけど経済的な理由で産めない。こう

いう人たちにお金を投入することが国や地方自治体など公の仕

事なんだろうと思います。

 そして私のように子どもを産みたくない、子どもができない

という人に肩身の狭い思いをさせて欲しくありません。私のか

つての友人のような考えは今でも私は受け入れられません。

 私の母だって私のような不出来な娘を持って後悔しているか

もしれません。子どもを持つことだけが幸せだとは私には思え

ないので。

 話が反れてしまいましたが、泉市長この4月で政治家を引退。

こんな気概のある人はスパッと辞めてしまうんだな。★★★