キーエンス解剖 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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 「キーエンス」と聞いても馴染みのない方も多いかと思い

ます。トヨタとかソニーみたいに社名を聞けば誰もが知って

いるという企業ではありません。

 しかし例えば株式投資をする人などは「キーエンス」と聞

けばああ、はいはいとなるのではないでしょうか。

 私の「キーエンス」のイメージはとにかく利益率が高い、

平均給与が高い、財務体質がすごい(多分無借金経営?)な

どなど。 

 ただ謎が多い企業だとも思っています。トヨタにしろ、ソ

フトバンクや楽天にしろ経営者の顔が見えていますが、キー

エンスってどんな人が経営者?と興味は尽きません。

 悪く言えばIR活動に熱心ではない。秘密主義の会社なのか

なとも思っていました。

 本書に創業者の滝崎武光氏のお顔が載っていますが、全然

イメージしていた雰囲気と違っていました。スラっとしてい

てかっこいい感じ(写真は座っていますが‥)。温厚な大企

業の部長さんという感じです。

 滝崎氏はカリスマをよしとしないそうです。理由はカリス

マの存在が革新の妨げになる可能性があるからだそう。

 確かにソフトバンク、ユニクロ、日本電産などは創業者が

カリスマ故に引き継ぎが容易ではなさそうという印象があり

ます。

 肩書に関係なく全員が全員に丁寧語で話しかけるなどフラ

ットな雰囲気だそう。今どき体育会系なんてどうかと私は思

っているのですが、キーエンスでは今に始まったことではな

いよう。

 営業の手法も「飛び込みなし」「接待なし」。そんな暇が

あるなら最新の知識や技術を学ぶことというのは大いに感銘

を受けた箇所です。

 私が営業マンとコンタクトを取りたくないのは売り込む意

欲が前に出て中身を聞こうとしてもきちんと答えてくれる営

業マンが少ないから。

 話は反れますが、昔某銀行にマンションの管理費の引き落

とし口座を作りたくて行ったとき、これでもかというほどい

ろんなものを勧められて閉口しました。ここまでならまだ我

慢できたのですが、肝心の引き落としの処理がなされていな

くて私が管理人さんに怒られました。

 「キーエンス」は結局お客にとってのメリットを一番に考

えている、それも徹底して。そこが素晴らしさなんではない

でしょうか。「即納」なんてその最たるものなんだろうな。

★★★