犯人に告ぐ3(下) | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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 下巻の前半は神奈川県警の裏金作りの話に重点が置かれます。

裏金の5千万円をよこせと淡野に取引を持ち込まれた捜査一課

長の若宮は悩んだ末に淡野の取引に応じることにします。

 現在巻島の下で特捜班に加入している秋本は若宮の部下。秋

本に巻島を裏切らせることを命じる若宮。

 果たして秋本はどちらに付くのかというのが大きな山場。

 本来の出世を考えれば若宮に服従するのが警察での常識です

が、若宮の言うことを聞いてしまえば淡野を逃がすことになり

‥と秋本の心は揺れます。

 ここは結局どうなるのだろうとドキドキしながら読みました。

巻島は秋本を信頼していますが、やっぱり裏切られることにな

るのか。

 後半は淡野を追い詰めるところに行くわけですが、ここは上

巻で私が想像していた通りの展開になりました(ネタバレにな

るので書きませんが)。

 淡野の生い立ち、淡野と暮らしている由香里の生い立ちも明

かされ、何故由香里が淡野に惹かれているのかその理由もわか

りました。ここはちょっと泣けてきました。

 上巻で判明しなかった「ポリスマン」の正体は結局わからず

じまいでした。

 これはまだ続きがあるということなんでしょうね。

 上巻の最初に出てくる大物政治家、横浜市長、淡野を仕切っ

ていたオーナーの「ワイズマン」の絡みがまだはっきりしませ

ん。これは4で解決するのでしょうか。★★★