著者の藤野英人さんはひふみ投信のファンドマネージャー。
ひふみ投信はかなり良いパフォーマンスの投資信託です。
タイトルのヤバい会社とは危ない会社という意味はもちろんですが、
反対にヤバいい会社も含まれています。
企業を見る際にどんなところを見ればよいのかというポイント
なんですが、
やはりまずは経営者なんでしょうね。
サラリーマン社長の問題点は自分が社長の間は恙なく
過ぎてほしいと考えること。
だから、東芝のような不祥事も起こるのでしょう。
社長室が豪華とか、社長が外車に乗っているとかなどは
社長が「企業を私物化」しているかどうかということが問題なのだと
思います。
別にプライベートで外車に乗ろうが、プライベートジェットに乗ろうが
勝手ですものね。
本書に「きれいなおじさん」銘柄に注目しているとあるのですが、
私、てっきり男性の加齢に対する商品を扱っている企業が買い
なのかと思ったのですが、
これは生産性を高める改革を進めていたり、
ROE向上に取り組んでいる企業のこと。
反対に古くからある企業で資産はそこそこ持っているけど、
新規性に乏しく、情報開示に後ろ向きな企業は加齢臭が漂う
「メタボおじさん」銘柄と表現されています。
なるほどこれはうまい表現だなあと思いました。
私たちのような素人はなかなか上場企業の社長に会える機会など
ありませんが、マスコミやHPなどでその企業の一端ぐらいなら
垣間見ることはできそうです。
やっぱり経営者が真面目に事業に取り組んでいて、
その精神が従業員に浸透しているかというのが「ヤバい会社」を
見極める要素になりそうです★★★
※ 火曜日に甲子園に行って来ました。
勝利の六甲おろしは気持ちよかった!