沈黙法廷 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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佐々木譲さんです。

東京の北区でひとり暮らしのプチ資産家の高齢男性が

殺害された事件で物語は始まります。

容疑者として家事代行業の山本美紀が浮かびます。

1年半前、埼玉の大宮でも同じような事件があり、

その事件も山本美紀が容疑者として浮かびます。

大宮の事件では山本美紀は処分保留となり釈放されますが、

北区の事件ではそのまま起訴され裁判員裁判となります。

警察と検察は山本美紀の周りでひとり暮らしの高齢の男性が

何人か不審死をしているというところから突破口を開こうと

しますが‥。

実際、こういう事件は結構ニュースで見聞きします。

読んでいて家事代行業というビジネスへの偏見みたいなものを

感じました。

多少ならセクハラみたいな行為も許されるとかそういうことです。

そして警察同士のなんとも言えないライバル意識。

そのために山本美紀が絶対犯人だというシナリオが作られていく

怖さのようなもの。

山本美紀は本当に犯人なのか?

その興味に大きく気を取られ最後までどうなんだろうと思って

読みました。

山本美紀の本当の真意がなかなかわからなかったということも

ありました。

毒婦なのか?それとも?

最終陳述でようやく彼女が何を考えていたのか

ということが理解できたような気はしましたが、

実はラスト数ページの意味が私にはよくわかりませんでした。

読解力不足?★★★