銀翼のイカロス | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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銀翼のイカロス/ダイヤモンド社

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今回ご紹介するのは
「銀翼のイカロス」
池井戸潤著
ダイヤモンド社刊です★★★




半沢直樹シリーズの最新刊です。
今回は「帝国航空」が舞台。
日本航空がモデルです。
政権交代と共に政府の私的諮問機関より
銀行に債権放棄の要請がなされます。
新たに帝国航空の担当になった半沢が
自主再建の道すじをつけようとしていた矢先の政府の横暴。
断固として債権放棄を拒否しようとする半沢に対して
東京中央銀行の一部の役員や担当から反対の声が上がります。
諮問機関の弁護士の乃原や国土交通大臣に就任した白井亜希子からも
責められる半沢。
そしてあの金融庁の黒崎も登場します。
帝国航空が全面に出ていますが「政治とカネ」がテーマ。
白井亜希子も誰がモデルか想像がつきますし、
白井亜希子を引き上げたボスの政治家・箕部なんて丸わかり。
このあたりも楽しめました。
今回魅力的だったのは半沢とかつて仕事をしていた富岡。
銀行員らしくなく型にはまらないところが魅力。
こういう銀行員ばかりだと銀行ももっとまともなのに。
あとは頭取の中野渡ですね。
今まで読んでいても「行内融和」が何故そんなに大事なことなのか
あまりよくわかっていませんでした。
結局なあなあ主義、表面だけを取り繕ってくれれば
それでよいというように捉えていました。
しかし、今作で中野渡の本当の考えがわかり、
なるほどと思いました。
ただのおっさんではなかったのですね(笑)。
銀行員には中野渡や富岡などまともな人間がいたのに対して、
政治家のお粗末さはなんとかならないものかと思う。
地方の政治家もそうですが、
女性議員の質のお粗末さにもうんざり。
橋本聖子ってなんなんだろう?
すみません、話が脱線しました。
次も楽しみに待ちたいと思います。


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