れんげ荘 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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今回ご紹介するのは
「れんげ荘」
群ようこ著
角川春樹事務所刊です☆☆☆



この小説、特に大した事件や出来事が起こるわけではありません。

ストーリーは、45歳のキョウコが大手広告代理店を早期退職し、実家も離れ、都内の安くて古いアパート「れんげ荘」に引っ越し、月10万円で暮らしていく‥それだけの話です。

キョウコは見栄と虚構にまみれた会社生活に嫌気がさし、反りが合わない母親とも距離を置こうと会社も辞め、家も出ます。

再就職する気はなく、決めたのは貯金を取り崩し、1ヵ月10万円で暮らしていくということだけ。

1ヵ月10万円で暮らせば老後もなんとかなると計算して、ボロアパートのれんげ荘での生活を始めたキョウコ。

れんげ荘には60代ぐらいのクマガイさんというちょっと謎の女性も暮らしています。

どこがどうとかつかみどころのない話ですが、群さんの描く世界は私にとっては心地好い。

後先のことなど考えず、実行に移したキョウコ。

それでもちょっとだけこれでよかったのだろうかと悩むキョウコ。

いくつになっても女は悩み多きものなのですね。

下手に恋や愛の話など出てこないところも私的にはよかった(笑)

 

 


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