法人税が分かれば会社のお金のすべてが分かる | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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今回ご紹介するのは
「法人税が分かれば会社のお金のすべてが分かる」
奥村佳史著
光文社新書です☆☆☆



自分の税金のことだってよく分かってないのに、会社の税金のことなんて‥と、思われる方は大勢いると思います。

本書は、日頃法人税とは無縁のサラリーマンの方向きに書かれています。
分かりやすくて読みやすかったです。

私個人が特に勉強になったのは下記の3つ。

・繰越欠損金制度

・受取配当金の二重課税

・圧縮記帳

「繰越欠損金制度」というのは、簡単に言うと赤字を7年間繰越できるという制度です。

この制度のことは知っていましたが、なんとなく心の中で納得できないものがありました。

だってその年度に利益が出ても、例えば前年がそれ以上に赤字だったら法人税を払わなくていいなんて‥。

儲けが出たなら、税金ぐらい払えよ!という単純な発想です。

しかし、本書に法人は継続しているのだから、儲かった年度だけ税金を徴収することで、税負担が過重となったり資金が枯渇することがある(微妙なニュアンスは本書をお読み下さい)という説明にうーんとなった私。

最初に、本書は日頃法人税とは無縁の‥と書きましたが、日頃法人税に疑問を持っていたり、納得できないものを感じてる方にもオススメしたいです。