多くのメリットがある在宅医療ですが、

一般の人たちだけでなく、医療・介護従事者の間でも「誤解」が多いと感じているのが、今回の記事のタイトルとなっております件です。

 

一般の人は在宅医療に対して、「人生の最期だけかかわる医療」 といったイメージを抱いています。それはテレビのドキュメンタ リー番組などメディアの影響も大きいと思います。

 

ドラマチックなシーンが多く、その最たるものががん末期患者さんの闘病生活と看取りです。

また、神経難病など特殊な例を取り上げるケースもあり、

「自分の病気はそんなに重くない」「まだ終末期ではない」という理由から、在宅医療を選択肢から外してしまう人もいます。

 

 

この誤解を解くことが、在宅医療を普及・浸透させていくためには不可欠だと考えています。

在宅医療の存在を知るのはもちろんのこと、「正しく」理解してもらうことが重要です。

 

私が在宅医療に携わっていて強く思うのが、

もっと一般の症状をお持ちな人が、高齢になって体力が落ちてきたと感じたとき、

がんの治療や心筋梗塞、脳卒中を経験したときなどに、

早い段階で在宅医療をスタートしてほしいということです。

そうすることで高い QOL を保ちつつ、住み慣れた自宅でその人らしい生活を長く維持していくことができます。

 

しかし、実際の在宅医療の現場で多いのは、要介護認定を受けて、 訪問看護やケアマネジャーも入っているけれど、治療は病院の外来通院をするなかで、状態が悪化して、最後の最後に私たちのところ に紹介されて来るというケースです。

 

繰り返しになりますが、在宅医療は「人生の最期だけかかわる医療」では決してありません。

高いQOLを維持しながら少しでも長く生きるために、予防医学的な要素も含めて、在宅医療を提供することが重要だと私たちは考えて います。

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

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どうぞお気軽に、ご相談ください。

 

 

在宅療養をしている高齢者とご家族にとって、避けて通れない難題があります。

人生の最期をどこでどのように迎えるかという問題です。

 

 

厚生労働省「人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書」(2018年3月)によれば、

「どこで最期を迎えることを希望しますか」 という設問に対し、一般国民の 69.2%が「自宅」と回答しています。

 

しかし、実際には、自宅で亡くなる人の割合は全国平均で13.6%にすぎません。

地域差もありますが、まだまだ病院で亡くなる人が圧倒的に多いのが現状です。

 

 

日本人の「死」に対する感覚や「亡くなる場所」は、時代とともに大きく変化してきました。

戦後間もない頃までは、高齢になって病気になったり身体が動かなくなったりすると、自宅で療養して、そのまま最期を迎えるのが普通でした。

しかし、戦後の復興とともに 全国に医療機関が整備され、1976年には病院で亡くなる人が、自宅で亡くなる人を上回るようになりました。

そして近年は病院で最期を迎える人が約8割に達しているというわけです。

 

超高齢社会である現代は、病院偏重の死のあり方に 疑問を呈する声が高まってきています。

背景には、病院の「どこまでも治療する方針」、すなわち、1分1秒でも長く生かすことを目指した延命治療が高齢者の心身にとって苦痛が大きいことがわかってきたことがあります。

 

また、日本人の死生観の変化もあります。

「終末期になっても、いままでと変わらない生活スタイルで過ごしたい」

「自分らしく人生を終えたい」

「その人らしく人生を終えてほしい」

と考える高齢者や家族が着実に増えています。

 

前述の意識調査においても、

「自宅」を選択した人に「自宅で最期を迎えることを希望した理由」を尋ねたところ、

一般国民が回答した理由(複数回答可)の上位4つは

 

「住み慣れた場所で最期を迎えたい から」(71.9%)

「最期まで自分らしく好きなように過ごしたいから」(62.5%)

「家族等との時間を多くしたいから」(50.7%)

「家族等 に看取られて最期を迎えたいから」(35.8%)

 

でした。

 

こうした国民 の希望を叶えられる社会をつくっていくことが、これまで以上に求められています。

在宅看取りについても、個人の生き方としてはも ちろんのこと、社会全体としてももっと積極的に取り組んでいくべき時代が到来していると私は強く感じています。

 

幸い介護保険制度によって、在宅看取りは従来よりも実現しやすくなりました。

高齢者本人に「家にいたい」という希望があり、ご家族にもその「覚悟」があれば、多くの人が最期まで自宅で過ごすことができます。

 

もちろん、看取りの場所をどうするかは、高齢者自身もご家族も いろいろな思いや事情があり、決めるのは容易ではありません。迷ったり、葛藤するのが普通です。

 

私たち在宅医療のチームは、そうし たプロセスも含めて全面的な支援を行っています。

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

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在宅医療にかかる費用は「医療費」と「介護保険サービス費」の 2 つです。

  • 医療費の自己負担額= 1 ~ 3 割 
  • 介護保険サービスの自己負担額= 1 ~ 3 割

※年齢や収入などによって自己負担額は変わります

 

 

 

 

費用が高額になった場合、限度額を超えた分が払い戻される制度もあります。

こうした制度も利用すれば、費用負担を抑えながら、在宅療養を続けることができます。

 

 

 

在宅医療を始めるにあたり、まだ介護保険申請をしていない人は、自治体の地域包括支援センターや介護保険の窓口で申請をしてください。要介護度の認定が出るまでには 1〜2 カ月ほどかかります。

 

申請と同時に、担当のケアマネジャーも選定します。

 

すでに要介護(要支援)認定を受けている人はケアマネジャーと相談しながら、在宅療養に必要な準備を整えていきます。

 

 

 

このブログをきっかけに、

在宅医療でしかできないこともたくさんあることを、一人でも多くの人に知っていただけたらと思います。

 

 

ただ、在宅医療の実際やリアルな介護生活について、文字だけでお伝えするのはなかなか難しいのも事実です。

 

不安を感じ、最初の一歩を踏み出せないという方も少なくないでしょう。

 

まず悩んでいるという気持ちも含めて、当クリニックに相談をしてほしいと思います。

 

 

 

 

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