在宅医療の具体的なメリットは、以下の10項目と考えています。

  1. 住み慣れた環境で安心して療養ができる
  2. 通院が難しくても医師や看護師が自宅を訪問する
  3. 外来診療・療養病棟と変わらない医療を受けられる
  4. 特別な管理が必要な人でも対応できる
  5. 薬をまとめて管理して多過ぎる薬を整理できる
  6. 看護・介護の多職種連携で生活全体をサポートする
  7. 少しの体調変化でも 24 時間 365 日対応できる
  8. 本人・家族にとって負担の大きい入院を減らせる
  9. 必要に応じて地域の病院で検査や入院ができる
  10. 希望に応じて在宅でのターミナルケア・看取りができる

 

今回書かせていただくのは

 

6. 看護・介護の多職種連携で生活全体をサポートする

 

についてです。

 

 

在宅医療は基本的にチーム医療です。

 

主治医が一人ですべての診療を行うとは限らず、

必要に応じてチーム内の別の専門医が治療に 加わることもあります。

診療体制にもよりますが、精神科、皮膚科、 眼科、整形外科などの専門医が訪問するケースもあります。

 

歯周病の治療が必要な場合は、歯科医師を派遣することも可能です。

 

また、訪問薬剤師がいる薬局では、医師が処方した薬を調剤薬局が調剤し、薬剤師が自宅を訪問して服薬指導を行います。

飲み忘れ の防止や残薬の確認、患者の飲み込みの状態を見て医師に相談し、 薬の種類や量、形状を変更することもあります。

 

在宅医療では介護スタッフもかかわります。

介護保険サービス全般に詳しいケアマネジャーが、介護サービス計画書(ケアプラン) を作成します。

介護スタッフは患者の自宅を訪問し、日常生活のさまざまな支援を行います。

 

支援には2種類あります。

食事介助や清拭、 着替え、排泄ケアなど患者の身体に直接触れる身体介護と、

料理や 洗濯、清掃、買い物などの生活支援です。

 

さらに、脳卒中などの後遺症で麻痺が残る人の機能回復や体力低下、拘縮の予防のために理学療法士や作業療法士が自宅を訪問してリハビリ指導を行います。

 

こうした多職種の専門家は互いに緊密に連携しながら、日常的に情報共有し、患者さんの在宅療養をチームとしてサポートしていきます。

 

 

このように在宅医療は、自宅にいながら、そこへさまざまな疾患・症状に対応する「総合病院」が来てくれるというイメージです。

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

「ブログを見た」と言っていただければ結構です。

どうぞお気軽に、ご相談ください。