在宅医療と聞くと、病院より受けられる治療の質が低下するのではないか、不安に感じられますでしょうか。
現在の在宅医療は、昔の時代の「往診」よりも受けられる医療の内容もずっと進化しています。
24時間365日、病院とほぼ変わらない医療を自宅で受けることができます。
もちろん、在宅医療は病院とまったく「同じ」ではありません。
ですがそもそも病院医療と在宅医療では、目的やニーズが違うもの。
在宅と、病院とで「同じ」医療が必要とされているわけではないものです。
病院医療は「病気を治療すること」を最大の目的とし、患者さんにとって “アウェイ” の環境で、患者さんの生活や意思に関係なく、病気を治すことが何よりも優先されます。
特に高齢の患者さんは病院という特殊な“アウェイ”の 環境に身を置くことが大きなストレスになり、心身が弱ってしまう例、認知症が進んでしまう例は少なくありません。
一方の在宅医療は、家庭という患者さんの “ ホーム ” に医師や看護師が入っていく医療です。
自宅には患者さんの地域の生活があり、家族や親しい人の存在を感じながら暮らせる安心感や自由があります。
患者さん一人ひとりの経過や思いを十分に汲みながら「生活を支えるオーダーメイド医療」です。
病院医療の簡易版や劣化版では決してなく、
在宅医療でしかできないこともたくさんあります。
体の弱くなった高齢者や慢性的な病気で要介護になった方にとって、在宅医療は多くの利点があります。
今後「何かあれば病院へ」という日本人の“病院信仰”も変わっていくかもわかりません。
住み慣れた自宅では、安心してその人のペースで生活・療養をすることができます。
心安らぐ自宅という環境が、生きる活力になります。
結果、ご家族の負担を減らすことにもつながります。
1 人での通院が困難になってきた方
家族の付き添いが難しい状況になってきた方
ぜひ「在宅医療」の可能性を検討していただきたいと思います。
このブログをきっかけに、
在宅医療でしかできないこともたくさんあることを、一人でも多くの人に知っていただけたらと思います。
「在宅医療」他人事ではございません。
「ブログを見た」と言っていただければ結構です。
どうぞお気軽に、ご相談ください。