「24 時間対応」にはこだわっています。

 

要介護の人とご家族の生活では、いつ何があるかわかりません。 

そんな皆様を支えるには24時間365 日の診療が必要不可欠です。

コールは毎晩のようにありますし、求めに応じて臨時の往診も多数あります。

夜間でも積極的に訪問することを心掛けています。

 

 

患者さんが夜間に電話をするときは、「夜間に先生を起こしていいのか」かなり気を遣うものです。

それでもかけてきたということは、それだけ心配しているということです。

私たちはそうした患者さんやご家族の気持ちを汲まねばなりません。

 

 

これは、私一人のみで実現できることではありません。

病ではなく、患者さん自身と向き合う、この仕事にやりがいを感じ、長く続けてくれるスタッフ皆の協力があってこそです。

 

 

 

現在、グループ全体で

  • 常勤・非常勤医師5(私を含め)
  • 看護師

で構成された勤務体制を組むことで、24時間365日の対応が可能となっております。

 

私の知る限り、開業医でありながら24時間365日対応をしているのは、他に例がないのではないかと思います。

 


 

 

少し前の話ですが、

三田在宅診療クリニックに、

常勤ドクター2人、事務長、医事課、法人本部長

を迎えていたものの、

このコロナ禍でなかなかできなかった歓迎会が、やっとできたときのお写真です。

 

 

 

 

 
実は当グループに就職する医師、看護師、事務員、
どの職種も、在宅医療は未経験であるケースがほとんどです。
 
 
「病院や一般開業医とどう違うのか、経験してみたい」
そのような気持ちがあれば、トライしてみてほしい。

 

 

一人の患者さんが、お亡くなりになるまでずっと向き合うという経験は、他ではできませんし、

何よりも変え難いものです。

 

 

 

このブログをきっかけに、

在宅医療でしかできないこともたくさんあることを、一人でも多くの人に知っていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

「ブログを見た」と言っていただければ結構です。

どうぞお気軽に、ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは

「自宅にいても、困ったらいつでも相談できる、来てもらえる」

を、実際に患者さんとご家族に体感いただくことを、日頃から意識して、業務にあたっています。

 

 

在宅医療を始めるとき、

「24 時間対応可能」

という説明を聞いていても、

それが具体的にどういうことなのか、

リアルに体験するまで、イメージができない方はとても多いです。

 

24 時間対応をうたっていながら、実際には電話がつながらないとか、電話がつながっても面倒そうに口頭で指示をして終わり、というケースもあるようです。

患者さんやご家族が不安を抱いたり、疑心暗鬼になったりするのも無理はありません。


 

 

診療の現場において、

「電話で呼んだら本当に来てくれた」

という、その事実だけで、心から安心した、自宅でやっていける自信がついたと話してくださる人は少なくありません。

 

不安なこと、困ったことがあればいつでも相談できるとご実感いただくことが、在宅療養を進めるうえでの安心の基礎になるのです。

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

「ブログを見た」と言っていただければ結構です。

どうぞお気軽に、ご相談ください。

 

 

 

 

認知症の症状が出てきた80代男性、

地域のケアマネジャーからの紹介で、当クリニックが支援に入ることになりました。

 

この男性は、デイサービスのような施設介護はあまり好きではなかった。

 

我々は、彼が自宅で過ごせるように、定期訪問診療や訪問介護での支援を始めました。

 

しかし、在宅医療を始めて1年が過ぎた頃から、この男性の認知症の症状が進んでしまいます。

 

 

 

表情が乏しくなり、日中は家でぼんやり過ごすことが増え、

筋力低下も進んで、日常動作でもふらつきが見られるように…

 

 

さらに、

 

・1人で外へ出てしま い、警察に保護される。

・夜間に家の中を歩き回り、家具にぶつかり頭を怪我する

 

といったトラブルが急増します。

 

 

 

こんな時、皆様ならどうしますか?

 

 

 

先々を予測して準備しながら、本人・家族に寄り添うのが我々の仕事です

在宅療養を始めてしばらく経つと、先の男性のように徐々に要介護度が高くなっていきます。

 

また介護をしているご家族側から見ると、

要介護度が上がり、明らかに施設介護が必要な段階であっても、

その変化を受け入れられず、 

気持ちの整理がつかないことがよくあります。

 

 

一般に医療・介護の専門職は、たくさんの方々の治療・療養の過程をみています。

ゆえにその人が今の状態からこの先どういう経過をたどるか、

ある程度は予測が立つことも多いものです。

 

 

 

本人の状態が変われば、必要な支援も自ずと変わってきます。

その時々で支援の内容や介護の計画も変更していきます。

 

 

 

足腰が弱ってふらつきがある人であれば、やはり転倒の危険が高いのは事実です。

転倒して打ちどころが悪ければ、最悪は命に関わるケースもあり得ます。

 

 

転倒事故を回避する目的で「まだ歩ける人であっても、早めに車椅子に変更する」という方針の医師もいます。

特に病院や高齢者施設では、こうした「事故対策」が優先されがちです。

 

 

しかし、事故を防ぐ目的で、車椅子やベッドから動けないようにしてしまえば、確かに事故は減るかもしれませんが、同時に要介護の人の自由な生活も奪われてしまいます。

 

 

私たち在宅医療チームは「在宅での生活を支えるプロフェッショナル」

「いずれ転倒しそう、危なっかしい」と思っても、

本人にまだ歩きたい意欲があるうちは、できるだけその意思を尊重するようにしています。

 

 

ご家族が専門的な知見からその時期に合ったアドバイスや提案を家族が受け入れられないときは「私たちが考える正解」を押しつけないように注意しています。

 

 

私たちにできることは、先々に起こり得るリスクを予測し、いざというときにすぐに対応できるよう準備・対策をしておくこと。

そして、家族が変化を受け入れられるようになる瞬間を待つことです。

 

 

 

先の男性のですが、

医療従事者から見て、このままでは転倒して骨折をするなど、命に関わることもありますし、

妻の負担という点でも、「在宅での生活はそろそろ限界」と判断し、ご家族にショートステイや施設入所 など、施設での専門職によるケアに切り替えたほうがいいのでは、

といったんは提案をしました。

 

しかし、ご家族は、この男性の困った状況や、介護のしんどさを嘆くような言動がみられたものの、そこまでの切迫感は抱いていなかった。

 

 「本人が他人の世話を受けるのを嫌がるかもしれない。自分ができる限りは、ギリギリまで家で面倒をみたい」おっしゃいました。

 

症状が進んでもやはり家族で、自宅で過ごしたいという彼らのため、

私たちはケアマネジャーと相談し、自宅でできる転倒防止策を勧めることにしました。

 

 

まず介護保険サービスの住宅改修で室内の危険な段差をなくし、

玄関やトイレなどに手すりを設置しました。

 

そして、自分で歩きたい気持ちがあるうちは、なるべく手すりを使って安全に歩いてもらうようにとお願いしました。

 

平日は訪問介護のヘルパーが毎日入るようにし、男性が自宅で 1 人になる時間がないように配慮しました。

 

ご家族が買い物や通院目的で外出されるのは、ヘルパーがいる時間に合わせるようにしました。

 

もし男性が転倒したときは、すぐにクリニックに電話をもらえるよう、電話番号を電話機のそばの目立つところに貼ってもらい、 万一の事態の対応の仕方も再確認しました。

 

 

やがてこの男性、自力での歩行が難しくなってきたため、介護保険で車椅子をレンタルし、車椅子移動ができるように室内環境を整備しました。

 

この頃には、I さんの妻も年齢的に介護の負担が大きくなっていたことから、ショートステイなどの通所介護も組み合わせながら、自宅での生活を継続するようになりました。

 

 

 

ご家族が状況を受け入れることを「待つ」という姿勢も、

本人・ご家族に寄り添う支援をするためには、非常に重要な要素です。

 

この男性と、ご家族が、最終的に施設での介護を受け入れられたように、

本人の状態の変化とともに、ご家族の気持ちも少しずつ変わっていくものです。

 

そこに至るまで、我々在宅医療チームも一緒に悩み、

その人その家族にとって納得のいく着地点を一緒に考えていくことが大切なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

「ブログを見た」と言っていただければ結構です。

どうぞお気軽に、ご相談ください。