日本の戦争
明治維新から沖縄の基地問題までつなげて考えませんか?
日本の戦争のことを知りたいと考えてテレビを見る人がいる。本を図書館で借りて読んでみようとする人も多い。けれども、いつも消化不良のような番組しか提供しないのはどうしてなのか。
沖縄の基地問題を考えるときに米軍が沖縄に上陸し、沖縄で地上戦で多くの住民が犠牲になったことは理解出来るし、二度と戦争を起こしてはいけないこと、戦争を語り継ぐ必要性などは伝えられている。
けれども、なぜ沖縄に米軍があのような形で上陸して、爆撃したのかということに関してはほとんど触れられていない。資源もなにもない沖縄や硫黄島にああいう形で上陸したのか。ビルマのジャングルに何故日本軍がいたのか。
テレビの戦争検証番組を見て戦争を見ることも大事でけれど、多くの本を読まなければいけない。テレビはこういう風に戦争を理解して欲しいという意図が含まれているからだ。戦争を安易に検証した本は参考程度に見る。
明治維新から日清・日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争、東西冷戦、軍需産業のこともある。また夏が来て戦争を考える番組が流されるが、ある程度主体的に考えようとしない限り戦争の理解は難しい。
7月7日 今日は何の日
2冊の本がある。満州帝国 と 日中戦争
日本の戦争を考えるとき、この2つを中心に考えないと見えてこないと思う。
図説 満州帝国
なぜ日本は巨大国家をつくったのか?いかなる野望が渦巻き、どのように崩壊していったのか?わずか13年という短くも激動の全歴史を、豊富な写真とともに詳細に描く決定版。
第1部 日本と「満州」(朝鮮の覇権を競う日本と清朝―日清戦争;満州で対決しはじめた日本とロシア―義和団事件 ほか)
第2部 満州建国への道(消えた二つの王朝―清朝の終焉;満州永久独占の野望―第一次世界大戦 ほか)
第3部 五族協和・王道楽土への夢(日本が目指した王道楽土とは;草創期の満州国経営―リットン報告 ほか)
第4部 日中戦争と満州帝国(日満一体化の実態―満州帝国誕生;いかにして土地を奪ったか―満州移民 )
第5部 満州帝国の壊滅(ソ連軍の大兵力に蹂躙され関東軍崩壊す;満州国崩壊が生んだ開拓団の悲劇 ほか)
図説 日中戦争
詳細
なぜ、起こったのか。
なぜ、2959日も戦ったのか。
日本が兵力300万を派遣し、大陸全域を戦場にして中国と戦った八年―。
その原因・主な戦闘の実態をいま解き明かす。
序章 日中戦争はなぜ起こったのか
第1章 廬溝橋事件から全面戦争へ
第2章 上海事変と戦線の拡大
第3章 日本軍、「北支五省」を席巻
第4章 南京を攻略
第5章 徐州作戦、隴海線沿線を占領
第6章 武漢攻略と広東攻略
第7章 長期持久戦略と占領地の拡大
第8章 1940年の戦い
第9章 1941年の戦い
第10章 太平洋戦争下の日中戦争