岩下智子の公式ブログ Flutist Tomoko Iwashita 

フルート奏者 岩下智子が綴る気ままな徒然日記です。


テーマ:
こんにちは、フルーティストの岩下智子です。

今日はエチュードを練習しながら、調性について感じたことがあったので、忘れないうちに、こちらにまとめて書いておくことにします。

●Des-dur (変ニ長調)の曲を演奏するとき、この調は全ての音質を同じにするのは難しいので、充分にソノリテに配慮し、その柔らかな響きを作り出します。

●Es-moll(変ホ短調))の曲の場合、Ces(♭ド)とB(♭シ)が同時に出てきて、ブリチアルディキイが使えないため、クロスフィンガリングのいい練習になります。このB(♭シ)の運指は、三通りあります。
①左手Hの指使い+右手F人差し指
②左手Hの指使いで親指をブリジチアルディキイにずらす
③左手Hの指使い+右手人差し指Aisレバー
これらの指使いは、曲によって使い分けます。音色も違いますよ。

●Cis-moll(嬰ハ短調)から、Cis-dur(嬰ハ長調)へは、同主調関係のため、よく転調しますが、この転調はドラマチックで景色が驚くほど変化します。

●華やかさと陽気さを持っているのは、A-dur(イ長調)で、主音Aは鳴り易く、特に高い3Aは高揚感があります。

●A-durの平行調のfis-moll。
試験で音階(スケール)を演奏してもらうことがありますが、皆さんが嫌がるのが、このfis-moll(嬰ヘ短調)です。導音のeis(#ミ)が苦手な人が多いですね。しかし、この調は物憂げな性格も持ち、なかなかよい。なぜなら第5音にcis(嬰ハ音)が来るからで、フルートのcisとは、いわずもがな…!

●D-dur(ニ長調)は、天真爛漫なキラキラ感に溢れています。どこを切り取ってもアペルト(オープン)な響きで輝いています。

●G-dur(ト長調)は青空の青色が浮かび、フレッシュな青春を感じます。

これまでの調についてのツイートは、全て私個人の感想です。

しかし、ドイツのマテゾンが、その著『完全なる楽長』で「調の性質については、何も絶対的なことを言えない,」と書いています。
つまり、調についての感じ方は、人それぞれということですが、多くの作曲家たちは、調を選んで曲想を練り、表現をしています。
私もたしかに調性の特色はあると思います。この続きは、また改めて書きます。








AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
こんにちは、フルーティストの岩下智子です。

ご存知のようにメシアンは、1962年に結婚したばかりの夫人のイヴォンヌ・ロリオと一緒に来日しています。彼の『トゥランガリラ交響曲』の日本初演に立ち会うためでした。そのときにメシアンは軽井沢、宮島、奈良、山中湖など各地を旅行して、その風光明媚な日本に感銘を受けるのです。

このときの感動をメシアンは『七つの俳諧』という作品にまとめています。

『七つの俳諧』
1. 序曲
2. 奈良の公園と石灯籠
3. 山中カデンツァ
4. 雅楽
5. 宮島と海中の鳥居
6. 軽井沢の鳥たち
7. コーダ

このときメシアンは、軽井沢の星野温泉に宿をとり、近くの「野鳥の森」に鳥たちの声を採譜しにいきます。鳥類学者でもあったメシアンは、すでに50種類もの鳥の鳴き声を聞き分けられたそうですが、軽井沢の鳥たちは、彼にとって新鮮でした。

「日本の鳥たちの歌を、特に東京から約100キロメートルほどのところにあって鳥たちが1番たくさんいる軽井沢で聴きました。ウグイスはまず長くひとつの音を引き、それを膨らませて、勝ち誇ったような抑揚抑格で終わります。またキビタキは、黄色がかったオレンジ色と黒との小鳥で素晴らしいヴィルテュオジテで、たいへん旋律的な音色の音型を繰り返し発します。」
(『オリヴィエ・メシアン その音楽的宇宙』音楽之友社 より)

私も軽井沢に滞在しているときは、いつもこのメシアンの言葉を思い浮かべながら、鳥たちの声を楽しんでいます。

{02D7150C-45D3-439E-B461-B3D5FB9F1EED}




AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
こんにちは!
フルーティストの岩下智子です。

8月も残すところ僅かになりましたが、お変わりありませんでしょうか。
私はこの夏、フルートコンヴェンションなど様々なフルートの行事があり、殆どお休みがなかったのですが、8月最終週にようやく数日だけ休みが取れましたので、ただ今(8月末)、休養しているところです。

さて、銀座十字屋サロンスタジオでのレッスンも、また9月から通常どうり月4回の日程に戻ります。ワンポイントレッスンをご希望の方は、お申し込みください。

《9月のレッスン予定日》
・9月8日(金)
・9月9日(土)
・9月22日(金)
・9月30日(土)

《10月のレッスン予定日》
・10月6日(金)
・10月7日(土) 
・10月13日(金)
・10月21日(土)

{05100772-77C0-4555-8398-9C8C0430D923}

詳細は、銀座十字屋にお問い合わせください。
↓↓↓
銀座十字屋
☎︎03-3535-2834 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こんにちは、フルーティストの岩下智子です。


去る8月26日、軽井沢コンサートが大盛況のうちに終わりました。

会場は、素敵なプライベートサロン千ヶ滝でした。大勢のお客様にお越しいただきまして、ありがとうございました。満席御礼!


{4EBD1563-5F1C-4632-9FEF-0A5E78F64E1F}


コンサート後、今日から数日間、軽井沢に残って夏休みを過ごします。


私が軽井沢に滞在するのが好きなのは、都会の喧騒を離れ、爽やかな気候の林の中で、マイナスイオンたっぷりの空気を吸って生き返るだけでなく、鳥の声を聴き、小川のせせらぎと、林の中を駆け抜ける風が心地よく、そんな自然の中に身を置くと、人間として素に戻ることができるからです。

自然は人の心を慰撫する力があり、また都会の雑念から解脱することができます。その意味でも軽井沢で過ごすことは、私の音楽活動に多くの好作用を施してくれます。


そんな軽井沢でフルートを吹くと、鳥の声と一緒になって、音符が風に乗って飛んでいき、自然の中に溶けていく感じです。

水や風などの自然を愛したドビュッシー、鳥を愛したメシアンの気持ちがよくわかります。


まずは、今日は読書三昧で過ごしました。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こんにちは、フルーティストの岩下智子です。


ただいま、8/17-20の4日間に渡って第18回日本フルートコンヴェンション2017 in 川崎 が昭和音大で開催されています。(私は実行委員として参加しています。)


{0E4780AA-41C2-49B4-84B4-19A8E0E1B6D3}

今回の海外メインゲストは、J.ユレル&フロマンジェ、K.H.シュッツ、F.レングリで、その他、人気のE.バイノンなども来日し、また、イタリア、アメリカ、韓国、台湾からフルートオーケストラの参加など、国際色も豊かです。そして、ドイツからは、T.ベームの子孫のルードヴィヒ・ベーム氏も来日し、19日に講演されます。


{174D0BEB-5C37-4808-827B-70B7B49F77B1}
@ベーム氏


18日のイベントのトリは、当代きっての名手K.H.シュッツのリサイタルでした。天から降りそそぐような優しい音と自然に流れる音楽は、まるで歌声を聴いているようです。ウィーンフィル(&オペラ)の中で培った感性が見事なまでに彼の音楽をさらなる高みに登っていっています。満員の聴衆も興奮冷めやらず。


さらにシュッツは、明日は室内楽、明後日20日の川崎ミューザに場所を移して、ファイナルコンサートはオーケストラを伴奏に演奏します。曲は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調をフルートで演奏してくださいます。きっと驚くほどのテクニックと美しい音色を聴かせてくれることでしょう。その他、ブルグ(2017年第9回神戸国際コンクール1位)のモーツァルト/ロンド、

レングリのモーツァルト/クラリネット協奏曲、

ユレルのプーランク/ソナタ(オーケストラ版)

これらが聴けることは、この夏のビックプレゼントですね。


{BCAE0088-C407-4A6B-9637-022E76CCBC64}
@左から、ユレル、シュッツ、ブルグ、レングリ、フロマンジェ

19日のレングリのマスタークラスでは、レッスンの通訳をしました。受講生は、山本英さんと、清水伶くんでした。


{EE0040E5-4925-49B2-A422-43D8D1C38DDF}
@レングリと岩下智子





いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

こんにちは!フルーティストの岩下智子です。

 

来たる8月26日(土)に軽井沢の Musicsalon 千ヶ滝で、ピアノの金井玲子さんとコンサートを開催致します。

今回軽井沢で演奏するにあたって、最初に思い出したのは、高校生の頃のことです。当時、「こけもも山荘」というホテルで開催されていた軽井沢サマーミュージックスクールに、私一人で参加したのですが、なんと!このたび演奏するMusicsalonが、偶然にもその跡地附近でして、その偶然な出来事に大変びっくりしました。それまで、こけもも山荘のことはすっかり忘れていました。懐かしいですねぇ。

こけもも山荘サマーミュージックスクール

 

軽井沢は、昔から私の大好きな場所で、軽井沢駅、旧軽の白樺林、聖パウロ教会、白糸の滝、万平ホテル、旧三笠ホテル、雲場の池、野鳥の森、堀辰雄の旧別荘などなど、全てに魅せられています。ですから、その軽井沢で演奏できることは、私にとって大きな喜びです!

 

なかでも、軽井沢の一番好きなところは、落葉松林と野鳥のさえずりを聴くことですね。

フランスの作曲家メシアンも鳥の声が大好きで、実際に50種類ほど鳴き声を聴いて識別できるほどの鳥類学者でもありました。メシアンは、「鳥のカタログ」というピアノ曲全集も作曲しています。

また、1962年に来日し、日本各地を訪れますが、軽井沢にも訪れ、星野温泉ホテルに滞在し、「軽井沢野鳥の森」で鳥のさえずりを五線紙に採譜しました。(この「野鳥の森」には、年間約80種類の野鳥が見られるそうですが)、その後メシアンはフランスに帰国し、日本の思い出を「七つの俳諧―ピアノと管弦楽のための日本の素描」」として、まとめました。その第6曲目が、「軽井沢の鳥たち Les Oiseaux de Karuizawa」です。

 

今回、私たちがプログラムのメインとして取り挙げますのが、そのメシアンの「クロウタドリ」と、同じく鳥シリーズで有名な吉松隆さんの「デジタルバード組曲」です。また、色彩豊かなドビュッシーの「月の光」「花火」、また、ラヴェルの美しい「水の戯れ」をピアノのソロで、そして、同じくフランスの作曲家であるプーランクの「フルートとピアノのためのソナタ」を演奏致します。ぜひ8月26日に「風と鳥の歌 コンサート in 軽井沢」にお出かけください。お待ちしています。

 

{E9E79008-EB7F-40A2-8310-40F3BEAC7E60}

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
◾︎Music Pen Club 2017年7月号

「岩下智子 フルートリサイタル《ゴーベールの世界》〜ゴーベール全曲収録CD完成記念〜
岩下のフルートは色彩と陰影に富んだ表現があり、弱奏部分の入念な仕上げと、華麗な盛り上げ方は、どの作品でも聴きごたえがあった。
ゴーベールという作曲家のことは知っていたが、初めて聴く曲もあった。どの作品もフランス人のもっともよい趣味が表れ、音楽の持つ一種高貴な風格が感じられた。今後多くのフルーティストに演奏されるに違いない。ただ、ゴーベールは、ドビュッシー、ラヴェル等のフランスの大家に比べると、やや個性という点では弱く、聴く人を、驚かせる派手な特色はない。その代わりに独自の清らかな優しい雰囲気をもっている。コンサートの終了まで飽きさせないで聴き通すことができた。
プログラムの前半は、「シシリエンヌ」、「ノクターンとアレグロスケルツァンド」、「ソナチネ」、「ファンタジー」の4曲。「ファンタジー」が印象に残ったが、音楽が素晴らしくよく流れ、特に後半のワルツは、柔らかく弾むリズムが美しい。後半のプログラムも同様であり、最後に置かれた「第1ソナタ」は、ディナーミクのこまやかさ、旋律の典雅な歌わせ方等、岩下の長所がよく発揮されていたと思う。
ピアノは金井玲子である。数々のコンクールに入賞し、幅広い活動を行なっているとのこと。岩下をしっかりと支え、デリカシーに富んだ音色と、音の洗練度は高く、日本のピアニストからはなかなか聴けない表現であった。(藤村貴彦)


◾︎音楽の友 2017年7月号

岩下智子は、東京藝大を卒業。88年イタリアのトリエステ・デュイーノ国際コンクール第2位を受賞。現在、武蔵野音楽大学で後進の指導にあたる。おそらく日本人初、フィリップ・ゴーベールのフルート作品全曲(16曲)を収録したアルバムの完成記念コンサート。同じCDから「シシリエンヌ」「ノクターンとアレグロ・スケルツァンド」「ソナチネ」「ファンタジー」「バラード」「2つのスケッチ」「ロマンス」「フルートソナタ第1番」の8曲を取り上げた。各曲ともにゴーベールならではの息の長いフレーズを丁寧に紡いでいく。さりげなく、ふとした瞬間に薫る岩下のエレガントな息遣いと脱力が効いた弱音の透明感も美しい。また、彼女と金井玲子(p)が織り成す綾も移ろいゆく音楽の流れの中に絶妙な旨味を醸した。中でも後半1曲めの「バラード」は訴求力が高く白眉。総じて、ゴーベール特有の浮遊感を湛えつつ音楽を抱くように支える柔和かつグラデーション豊かな響きが冴え渡った。(5月30日、東京オペラシティ) 
(高山直也)


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
こんにちは、フルーティストの岩下智子です。
毎日猛暑が続いておりますが、なかなか梅雨は明けませんね。

今日は、毎日指ならしとしてやっているタファネル&ゴーベールの日課練習 No.1 について、一年間に一体どのくらいその練習に時間を費やしてのかなと、ふと考えて、計算してみました。笑

一年間365日のうち、週に6日やっているとし、例えば速度は♩=126で、特別変則ヴァージョンで、一通り吹くと、6分かかります。
そうすると、
365×6/7×6=  1877分になります。

一年間に1877分、No.1だけに時間をかけてやっているんですね。
時間にすると
1877÷60=約31時間 になります。

だいたいNo.1だけで終えることは、まずないので、他のを足してその2〜3倍の数字になります。軽く2.5倍にして、それを時間にすると、
1877×2.5÷60=78

そのくらいルーティンとして、一年間に約80時間くらいタファネル&ゴーベールを練習していることになりますね。

タファネル&ゴーベールは、指をあたためるウォーミングアップ練習曲です。その後に別の練習曲に移ります。

#岩下智子のフルート塾 

{B4A08A1A-6C89-475F-847F-D97E0E07A463}








いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
こんにちは、フルーティストの岩下智子です。

8月は爽やかな高原、軽井沢(千ヶ滝別荘地)で演奏します。お近くの皆様、散策のついでに、ぜひお運びくださいませ。

《風と鳥の歌 コンサート in 軽井沢》
2017年8月26日(土)14:30開場、15:00開演 
曲目: 
プーランク「ソナタ」
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女、月の光、花火」「シランクス」
メシアン「クロウタドリ」
ラヴェル「水の戯れ」
吉松隆「デジタルバード組曲」
ピアノ 金井玲子、フルート 岩下智子
チケット: 3000円
会場: Musiksalon千ヶ滝 (星野エリアそば)

{89B03D8E-7409-4AC2-9C0D-1F183EE352CB}
{69D62A49-771D-481E-A7C7-FCA18DA97C23}




いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
こんにちは!
フルーティストの岩下智子です。

ここのところ、蒸し暑く気温の高い日が続いていますが、皆様、お変わりありませんでしょうか?

さて、銀座十字屋スタジオのレッスンも夏シーズンに入りました。夏休みは少しイレギュラーなレッスン日程になりますが、ご都合のいい時間に、ワンポイントレッスンをお申し込みください。

《7月のレッスン予定日》
・7月7日(金)
・7月8日(土)
・7月15日(土)
・7月22日(土)
・7月29日(土) 

《8月のレッスン予定日》
・8月11-13日(金) 中高校生のクラスあり。
・8月22日(火)

{05100772-77C0-4555-8398-9C8C0430D923}

詳細は、銀座十字屋にお問い合わせください。
↓↓↓
銀座十字屋
☎︎03-3535-2834 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。