彼はまだ、ベッドに横になりながら、
とりとめもなく話し続けた。

「海外赴任の予定が、今はコロナで保留になってて、

それなら転職したいなって考えるんです。

でも、そうすると収入が減っちゃって。

奥さんが、“ローン返済のためには

今の仕事のままでいいじゃない?”って言うんです。

画家のルノワールだっけ、ああいう風に

財閥令嬢と結婚したら好き放題できたのになぁ」


「…そうですね」

(奥さんが言うことはもっともだ)


「僕、兄弟がいてさ、兄弟に子どもが3人いるから、両親にお小遣いせびるのがすごいの。」


「あ、そうなんですね。お子さん3人もいるんですか。親御さんからしたら、兄弟の間でそんなに差をつけられないですよね。

そしたら、お金持ちの愛人とか

パトロンでも作れば、無制限にくれそうだから

いいんじゃないですか?」


最後の言葉は、自分でも“なんでそういう事を言っちゃうんだろう?”と思いながら、しかも、

少し投げやりな感じで言ってしまった。


彼は、兄弟の順番での性格の特徴や、

姪っ子甥っ子が好きな遊びの話などしていた。


(彼はどうして、自分のプライベートをペラペラと

私に話すんだろう?

私はそんなに知りたいわけじゃないのに。

それに、自分のことは話したくない。

これは単なる身体だけの関係なんだから)


そのうち、若い人の遊び方が変わったという話になり“集まれ動物の森”が流行っていて、

もはや実体験をするよりも、

ゲームの中で遊んだりデートする若者が増えている、

登山をして山小屋で星を見るなど、の話をしていた。


「山小屋で星を見るのいいですね、

今度やってみます?」


「ふふっ良いね。

これから、実際に会ってセックスをするって事が

すごい贅沢になるだろうね。」


「…そうですね。それと少子化も進みそう。結婚する人も減りそうですね。」


「そうかも」


「結婚って、コストかかるし自分のペースを

乱されちゃいますからね。」


「そうだね。こうやって、本当に会いたい人に

会いたい時に会うライフスタイルになるかもね。

実際のデートって、見た目を整えて洋服を選んで

場所を考えて、予約してって、

それなりの人じゃないとできないことだからね。」


「ですね


(本当に会いたい人、って、

セックスできて、収入が減るけど転職したいという話に

文句も言わずに聞いてくれる人ってこと?)


私は、彼に密着させていた腕と脚で

彼の肌を確かめるようにスリスリと滑らせた。

本当に、何度触れても、

他人の肌だとは思えない感触だ。


私は奥さんじゃないし、

この感触だけあれば良いや。


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その後も話が続いて、未来の働き方などの話になった。

“コロナの影響でテレワーク、オンラインミーティングが
日常になっている、そうなるのは
もっと未来の話だと思ったけど
一気に時代が進んじゃったね。
便利なんだけどさ、人間じゃなきゃできないことが
これからますます大事になるよね”と、いうようなことを彼が言った。

「モニターを捨てよ、街へ出ようって感じですね。」


「あ、それと全く同じことを僕の前の上司言ってた。」


(その上司のことは私も知っている。そして、なぜか時々メッセージのやり取りをしたり、

数年に1回会う機会がある)


「え、そうなんですか。

これ、寺山修司の本のタイトルで、

を捨てよ街へ出ようっていうのを

もじったんですけど。」


「知ってるよ。」


「だから上司の方がオリジナルってわけじゃないです。偶然、もじり方がかぶっちゃったんですね。」


私は、自分が好きな寺山修司の本のタイトルを

もじった表現にが反応することが嬉しかった。


(でもその後、彼は私とその上司が

なにか関係してるんじゃないのかと

探りを入れてきたり、わざとらしくその上司の話を

してくるようになった。

その上司と私の趣味がかなり似ているらしい)


〜〜〜

(寺山修司といえば、つい最近の2023年9月の

出来事として書いたブログにも書いていました。

こういうシチュエーションぐっとくるようです。)

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ベッドに2人並んで横になりながら
コロナ禍の真っ最中に海外赴任に行かなくて良かった。向こうに言っていたら命の危険もあった、
もう2度と会えなくなってたかもしれなかった、
そんな話をしていた。

そのあと、わたしの引越し後の新居の話になった。

実は私は、彼の家に行った時に見た照明のデザインが

とても気に入ってしまい、

同じものがほしいなと強く思った。

彼の家にあったからほしい、のではなくて、

私が好んで写真を撮るモチーフを

照明と一体化させたものだった。

だから、彼の家で見ようが見まいが、

その照明は私の好みのど真ん中だったのだ。


ちょうど私も引っ越ししたばかりで

同じ照明が本気でほしくて探したのだが、

輸入ものだったので簡単には見つからなかった。

それが本当に偶然、

輸入家具のお店でディスカウント価格で

売られていたのを見つけたのだ。


そして、即買いした。


そのことを彼に伝えた。


選んだ理由は強がって、

“本当に偶然”、“ディスカウント価格だったから”

買ったのだと強調した。


「コロナが落ちついて海外赴任しちゃっても、

あの照明を見たら思い出します。あ、思い出しちゃ

ダメですね。

昔、あの照明を教えてくれた人がいたな…って

思うようにします」


彼は、tefeさんはロマンチストだね、と言って

私の頭を撫でた。


「僕も家を建てようかな、tefeさんが楽しそうだったから。」


「楽しかったですね。ペットがいるから、それを最優先でハウスメーカーを選びました」


「そうなんだ、tefeさんはあまりそういうこと話さないから。」と、彼が少し感情と興味を

見せてきたのが意外だった。


飼っているペットの種類を挙げる。


「すごいね。そんなに飼ってるんだ」


「言ってませんでしたっけ?だから〜〜には〜〜に

なるような工夫をして設計したんです。そういうのを

考えてる時が1番楽しかったな」


「tefeさんが考えぬいた設計、実際に見てみたいなぁ。写真では家の感じを見たけど、写真だけだから。」


(実際に来たいってこと?と

深読みしてしまったが口には出さなかった。)


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