当日の朝シャワーを浴び、化粧をした。
下地からしっかり化粧をするのは、
彼と会わなくなったここ数ヶ月で
初めてだったかもしれない。
準備をしていると、やっと本当に彼と会う実感が出てきた。
家を出る前に家族に見られたくはなかったので、
メロン一切れだけしか食べずに手早く準備して
早い時間に家を出た。
ブルーの半袖カットソー、白地にブルーの花柄スカート、ネイビーのカーディガンで向かう。
待ち合わせ場所に向かう電車の中で、
あれこれ考えた。
半年以上ぶりに彼に会う。
その時間のぶん老けただろう。コロナ感染後に体調不良が続いたことで運動不足になり、体重も増えた。
この間、私は彼がいなくても穏やかな生活ができていたし、密かに良いなと思えるLという男友達もできていた。(性的な部分でどうこうという感情は湧かないが、生き方や性格や趣味が合う)
だから、彼に会うことになったのに、
自分でも驚くほど、以前のようなドキドキもワクワクも感じていなかった。
会いましょうという連絡を見た瞬間、
“うわっ…” “迷惑…”という、ネガティブな感情が
まず最初に立った。
過去に、好き、という感情があったのかどうかも、
ピンと来なくなっていた。
抱かれたい、という衝動も消えていた。
お互いが新しく別々の生活を送り始めていること・以前のような男と女という関係ではなくて
古くからの気の合う友達というだけの間柄になったこと・お互い落ち着いたねということ等を
話せればいいかな、と思って会うことにした、
それが正直なところだった。
会わないでいた半年以上、
暇な時間はソファでNetflixのドラマを観て過ごすことが多く、全身の筋肉が緩んでしまったと思う。
外から見て分かる筋肉も、中も。
セックスの感度が上がる筋トレを考えていたことなど、嘘のような生活をしていたのだ
以前の自分だったら、なんとなくいつも彼のことを考えてしまっていて、体型維持やそういう筋トレを兼ねて定期的に運動したり、スパなどに行ったり、そこで垢すりしてもらったりしていた。会うとなったら下着や服をあれこれ考え、新調することもあった。靴やバッグ、ハンカチやアクセサリーまで、何を合わせるか考えるのも楽しかった。でも今回はそれらを一切やらなかった。
私はもう彼とは別れているんだし、身体も気持ちも離れている。
最後に会ってから太ったり、白髪が増えたり
、老けたりした姿を敢えて見せることで、
万が一彼が私を以前のように性の対象として扱おうと考えていたとしてもその気が萎えるだろう、萎えてしまえばいい、とすら思った。
行動は言葉よりも雄弁という。
彼の気を引きたいなら、彼と会う約束をしてから会う日までの間、今回のような無気力な過ごし方は
しなかったはずだ。
中島みゆきの「あした」の歌詞の心境に、部分的に似ている。(私のことを好きだなんて言えないでしょう?私のことは本当に放っておいて。という解釈で。)
※彼との関係では、この歌詞を思い出すことが多い。
『あした』中島みゆき
(後略)
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その上で、最低限の身だしなみとしての化粧をして、気に入ってる服を着て出かけたのだ。
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