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優れた美人になるために

32歳になってからはじめた(2008年4月スタート)歯列矯正の日記です

先週抜歯をすべて終えたので(全4本)、今日上の歯に装置をつけてもらうことになった。


最初に歯石を軽くとってもらい、その後、ブラケットをつけるため、口が閉じないように器具をはめる。乾燥した唇がますます切れてしまう。次回からはリップをぬっておこう。上からあてるライトに鏡がついており、横になった状態で自分の口元を見ることができる。先生は、歯の一本一本に薬を塗り、ひとつずつブラケットをつけていく。シンナー臭くつらい。ブラケットに金色のワイヤーを通して、最後に左の奥の歯についた金具で、きゅっきゅっと締めて終了。思っていたよりも簡単につくんだなと思う。


それから院長によるスーパーフロス指導だ。フロス指導、前回もひどかったのに今回は装置がついたのでさらに難しい。鏡の前での練習だったのでその分少しは楽だったが、指の動きや根本的に私は何から何まで間違ってい気がする。思わず、もう無理なのでやらなくてもいいですか、と言いたくなるがぐっとこらえる。帰ったら一人でトライすることがおもいやられる。


歯には当然違和感があるが、想像していたほど痛くは無い。こんなものかと思い、これなら乗り越えられそうだと思うが、痛くなるのは24時間後らしい。3週間後に下の装置の予約をして終了。一気に上下つけることになったらフロスが相当つらかっただろう。


帰宅途中におなかが空いていたのでサンドイッチをコンビニで買う。こういうときに何を食べれば良いのかよくわからないので、とりあえずは柔らかなもの。たまごのサンドイッチを装置のことを気にせずに食べてみようとするが、それはすぐに無理なことと判明する。装置にすぐに食べ物が詰まっていくからだ。これまでは私は器用な舌先で八重歯の窪地についた食べ物をなめとっていたのだが、装置がつくとそうはいかない。いつもの癖で舌をうごかすが、ワイヤーとブラケットにあたるので、ああ、またやってしまった、となる。へんに舌をうごかしたせいで装置がおかしくなってはたまらない。食べ終わったらすぐに歯のお掃除。毎回こんな調子では思いやられる。


夕方になり、つれが帰宅してきたので歯を見せると「うわ~。思っていたよりもすごいね」とコメント。晩御飯をつくるのをさぼったので、駅前のさぼてんでつれが購入したとんかつ弁当を食べることになる。普段はなんともないが、かみ締めると歯がかなり痛いので、とんかつを食いちぎることができず、包丁で細かくカットして、時間をかけて食べる。食べるのが面倒くさい。これ以上やせたいとは思っていないので面倒でも食べることは努力したい。


「何か協力できることとかつらいことがあったら言ってね」とつれが言ってくれるので、「お土産に餅とかはやめてね」と話す。話しているときも口元にかなりの違和感があり、くちびるのうごきも変な気がする。わらうとブラケットつけてさらにもりあがった八重歯にくちびるがひっかかるし。連休明けから新しい仕事をはじめようと思っていたけれど、初対面の人はへんな風に思わないかと思うと、もうすこし矯正装置になれてからの方がいいかなと思ったりする。






結婚式のDVDが届いたのでつれと一緒に鑑賞する。


結婚式当日はいろんな人からちやほやされ、私も「きれい」「かわいい」の賞賛の言葉をあびたのだが、実際に自分の姿は見られないので映像でいかに私が当日きれいだったのか、を見てみようと意気込んでいた。プロにメイクしてもらって、白無垢やドレスも着て、さぞかし美しくとれているにちがいない。そう、私はあの日女優だったのだ。


神社での三々九度は緊張のせいなのか私の表情はかなり微妙な感じだったが、当日のことを思い出してつれとあれこれ話す。たのしい。たのしい。結婚式のあの幸せな高揚感が戻ってくる。


しかし、問題はその後の披露宴の映像だった。儀式のときは厳粛な雰囲気なのであまり笑顔がないのだが、披露宴では終始口をあけて(八重歯をもろだしして)笑っているのである。「ぎゃー醜い!」と鑑賞中私は何度言ってしまっただろう。なんてひどい顔の花嫁だ。こんなのでよくみんな「きれい」なんて言ってくれたものだ。ああいう場では「きれい」というのがやはり社交辞令なのだろう。


また冷静に見ていると、基本的にこの披露宴の映像を撮っているカメラの位置が私の右サイドからということも歯並びの悪さを強調している原因だと思われる。私は右側に八重歯があるのだ。カメラがその向きから撮ってくれているおかげでずっと八重歯もろ出し状態。私も私で笑いすぎてがっつり歯並びの悪さを見せ付けている。せめて左サイドから撮ってくれたらもうすこし目立たなかったのに。


つれになげくと「口を閉じてるときもあるから大丈夫だよ」と慰められ、「それよりも僕の髪型がいまいちなんだよな~。ヘアメイク頼めばよかった」とお互い自分の容姿ばかりに気をとられていた。結局は結婚式の内容より、自分がどんなふうに映っているかがが気になるのである。


そもそも結婚式の半年前には矯正を決意していたのだが、抜歯も必要になるし、はじめるのは式後にしようと思っていた。今思えば、治療半年でも八重歯が目立たなくなるくらいになる人も多いようだし、やっておけばよかったと思う。矯正歯科も結婚式当日はサービスで装置を無料ではずします、って言ってくれていたし。


スナップ写真もプロに依頼している(まだ手元にない)のだが、フォトグラファーは気を利かせて左サイドから撮ってくれているだろうか。写真を見るのが若干恐怖である。




検査結果では抜歯は四本ということだったので、残りの二本を前回行った歯科医で抜いてもらいに行く。


予約をしたというのに20分以上待たされ、おかげで院内のファッション誌はすべて読破してしまったころ、やっと名前が呼ばれ診察台に座る。先週と同じように薬を歯茎に塗られ、それからピストルのような器具で麻酔薬を内側と外側から撃つ。さらに麻酔の注射もするわけだが、これがなかなか痛い。それなのにもかかわらず、医師は助手と「今度高輪プリンスでセミナーがあるから・・・」などと話しており、もっと真剣にやってもらいたいと思いながらも、こんな世間話を患者の治療中にするほど抜歯は簡単で日常茶飯事なことなんだなとぼんやり思う。


しかし、ペンチのようなもので歯をぐきぐきと抜く段階になって「あっ・・・」となにやらあぶなげな発言。「うがいをしてくださーい」と言われるので、口に溜まった血をはきだしながらもしや歯が途中で折れたんじゃないかと不安になったのだが「曲がっていたから折れそうになったけどなんとか抜けました」とのこと。


これで抜歯四本すべて終了で、来週装置がついて本格的に矯正がはじまる。