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優れた美人になるために

32歳になってからはじめた(2008年4月スタート)歯列矯正の日記です

装置をつけてからというもの食事の度に激痛がはしり、矯正をはじめたことを後悔していたこの数日間。コメントに寄せられた「しばらくすれば痛みも落ち着きますよ」という言葉を励みに、しかし、それは「ずっと痛い人」と「痛くなくなる人」がいるのではないか、mixiの歯列矯正コミュニティの「痛いときに書き込む」トピは連日大賑わいだし、私はずっと痛いんじゃないのか、そもそもSだから痛みに弱いのかもしれん、と思ったりしていたのだが、装置が着いて5日目である。以前よりも痛みが軽減してきているのだ。前歯で噛み切るほどのまだ勇気はないが、食事のとき、痛さの余り中断したり、口元を押さえることが多かったのに、今日などは、ご飯、味噌汁、ぶりのてりやき、エビの卵とじ、オニオンスライスとニンジンのサラダ、という残り物で適当に作ったメニューを気がついたらすっかり平らげていた。食べられることってすばらしい。そもそも私は装置をつけてから痛いと言う割りに食事に気を使ってなかったところがある。いろんな方々のブログなどを見ると、おかゆやリゾットを食べているのに私はつけ麺やとんかつなど普段と変わらない食事で挑もうとしていたのだ。痛いはずである。ともかく、この調子だと次の調整日までは食事がだいぶスムーズにできそうなので安心しているところ。



ところで先日派遣の面接で見事不採用という烙印をいただいてしまったのだが、その後も数社から仕事の紹介だけはあった。どれも似たような仕事だが、同じようにまず最初に派遣会社の中で候補者を振り分けし、その後面接(という言い方はよくないらしく顔合わせらしいが)でOKがでたらそこで働くことになる。仕事内容はといえば大抵はファイリングやPC操作といった雑用処理係なわけであって、あと腐れない時給制でこき使ってやろうという考えの人事部長から「派遣の人にはそんなに高いレベルを求めていないからね」、などと小馬鹿にした態度をとられ、その割りに選り好みしやがるので(結果不採用)、もう面接も面倒だなー、さっさと働きたい、だいたい今の状態では面接の時にきれいな日本語で話すことも出来ないし、と思っていたところ、面接なしで即採用の2ヶ月間の短期の仕事を紹介された。決定。12日から仕事がはじまることとなる。初対面の人たちにたくさん会うわけだし、またきちんと話せるかどうかが不安。


もうすぐこどもの日で「柏餅を一緒に食べようね」とつれが言い出している。

そろそろ本気で仕事を始めないと生活が苦しくなるので、矯正装置をつけてからはじめての面接に行った。就職氷河期世代なので、社会人となってから派遣社員という立場でいろんな職場を転々としているため、その分派遣面接慣れみたいなものはしている。


今日も同じような感覚で、派遣会社の営業マンと一緒に就業先の企業に赴き、会議室で面接官相手に自己PRをすることになった。しかし、ここで予想外の出来事。キャリアシートという派遣会社が用意した私の経歴書に沿って、自分のこれまでやってきた仕事についてほぼ一方的に怒涛のごとく話すことになるのだが、矯正装置がついているせいで、うまく話すことができないのだ。「サシスセソ」が「シャシィシュシェショ」となってしまう。つまり、「~なども行いました」が「~などもおこないましゅた」という感じ。かなり微妙な応募者である。おまけに話していると口によだれがどんどんとたまっていき、口角に泡がたちそうな勢い。なんどもつばを飲み込みながら、たどたどしく話す。もう少し矯正装置になれてから面接をすべきだったかと思ったがいまさら手遅れ。面接官にも派遣の営業マンにもなんとなく「こんな私でごめんなさい」という気分になる。


結果はまだわからないが、たぶん不採用だろうな。来客応対とか電話とかあるから、この話し方だと問題外だと思う。

うちの近所に行列のできるつけ麺屋があり、評判どおり味もよく、つれはそこがお気に入りなのだが、普通に行くと1時間待ちとなるので、一緒に行ったのは過去に一度きりである。休日でとくにやることもなかったので、久しぶりに私も食べに行こうという気分になった。つれは一緒に食べられるということでうれしそうだ。行列はいつもよりは短く、とは言っても店に入ったのは40分後。


豚骨魚介系の濃い目スープに太麺をからめて口に入れる。その直後、痛いっ。前歯に激痛が走る。なんでこんなに痛いんだと思い、もう一度前歯で噛もうとするが痛みはひどく、おもわず思わず箸をおいてしまう。つれも心配そうにこちらを見る。あまりの痛みに食欲がうせてしまうが、しかし、食べないともったいないので、一本だけ麺をとり、口に入れるとそのまま奥歯に食べ物を移動させ、左の奥歯ですりつぶす。左の奥歯は比較的痛みが少ない。普段は歯の役割なんて考えても見なかったが、こういう状態になると、前歯が食べ物を細かくする、奥歯がすりつぶす、という作業を行っているんだとよくわかる。しかし、だんだんそのすりつぶすことさえ面倒になり、最後にはほとんど丸呑み状態になる。つけ麺のせいなのか、かなり麺自体が太く、コシも強いことが恨めしい。胃に悪いだろうなと思いながら、歯の痛みには耐えられずほとんど噛むことなく飲み込み、ほぼ修行のような気持ちでなんとか完食。いつもの五倍は時間がかかった。疲れた。スープと卵はおいしかったけど。


こんなにひどい状態なのに下にも装置がついたらどうなるんだろうか。流動食しか食べられなくなるんじゃないか。こんな痛みにみんな耐えて矯正をやっていたのか。頭が下がる。これほど痛いのなら多少歯並びが悪いぐらいなら矯正などしなくてもいいかもしれない(私の場合はひどいのだが)。


つけ麺を食べて私は矯正をはじめたことを少し後悔していた。しかし、いまさらやめるわけにはいかないのだ。