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優れた美人になるために

32歳になってからはじめた(2008年4月スタート)歯列矯正の日記です

最近微妙にショックだったのが、10年来の友人Mが過去に矯正をやっていたということだ。


Mは歯並びがいい。矯正をやっていたわけだから当然だ。それは私はずっと天然物だと思っていた。微妙にショックだったというのは、その歯並びが矯正後のものだったということではなくて、ずっと教えてくれなかったという事実。なんだろうな、これは裏切られた気分というか。


Mは私がこれまで「八重歯が嫌い。矯正したい」と言っても「気にならないからやらなくていいよ」「かわいいのにー」と言っていたのである。そんな友情関係で10年以上もつきあってきたわけだが、私が矯正を実際にはじめたら、Mははじめて言ったのだ。「実は私も昔矯正やってたんだよね」、と。


「私の歯は相当ひどかったから親からやれって言われて高校のときね。痛くてさー」

とあっけらかんと話す。


「親知らずがその後はえてきたから結局ずれてきてるんだよね。汚くなっちゃった」

そう話す彼女の歯並びは私から見ると完璧に見える。

そんなにきれいに並んでいるのに、汚いってどういうこと。

じゃあ私の歯並びはどうなるの?


「言うほどそんなに歯並び悪くないよ」

「気にならないよ」

「八重歯、かわいいじゃん」


どうして矯正をやっていたことを教えてくれなかったんだろう。彼女のこと、矯正どころか歯並びに関して無関心だと思っていた。つきあいが長いから私が歯並びをコンプレックスに思っていたことを彼女はよく知っている。矯正をやりたいと言うたびに、やらなくていいよ、と彼女はいつも言っていた。あの言葉はうそだったの?

私ってその言葉を全部真に受けていた・・・。


矯正をはじめた今だからわかる。歯をきれいにしようと思うと、自分の歯並びだけでなく人の歯並びも気になってしまうということ。

黙っていたのは彼女の優しさなんだろうけど軽くショック。

4月から矯正をはじめているというのにずっと黙っていた。うちの親は基本的に新しいことをはじめるとマイナスなことばかり言い、反対することが多いからだ。友人と旅行に行くとかそういったささいなことさえも。聞きかじりの知識や親の独特の価値観でまくしたてるので、、感情的になって電話を切ってしまうこととなり、後になって「あーあ。話さなきゃよかったな」と思うことになる。そのため、私はあまり親に自分の生活のことを話さない。たまに親にいろんなことを相談とかしている人がいるが私には全く想像もつかない。仲が良くてうらやましいなと思ったりもする。


矯正もばれないのであればずっと言わなかっただろう。しかし、ブラケットが2年、リテーナーが2年。その年月を親に全く会わないことなんて不可能だ。いつ言おう、いつ言おうと思いながらやっと決心したのがここ一週間のことである。私はこれまで何度も「矯正をしたい」と親に言ってきた。しかし、そのたびに「やらなくていい」、最近では「いまさら」と言っている親である。しかし、そのわりに「あごがずれてる」「シャクレだ」と私のの歯並びを馬鹿にしてきたのも親である。


「矯正始めたんだ」

と言うと案の定親は怒った。

「は?なんで?えっ?まさかもうはじめてるの?やらなくていいのに!」

冷静さを失い、

「矯正をしても失敗する人がいる」

「歯にへんな金属つけてみっともない」

「お金がもったいない」

の攻撃だった。私は、のらりくらりと

「歯並び悪いと将来入れ歯もつくれないしね」

「最近はあごが痛くてつらかったし」

とかわす。母が怒り、私がかわすといういつものパターンだ。そうじゃないとこの親の下では何もできない。というか、もう30過ぎて結婚しているから親なんて気にしたくもないのだが。


費用についても「高すぎる」と文句を言ってきたので、私のかかっている矯正歯科は都内ではかなり安い費用だということを説明し、本来は1年間で全額納めないといけないのだが、4年間で分割払いにするからと嘘をついた。するとやっとどうにか落ち着いたようだが、それでも私が矯正を始めたことに完全に納得はしていない様子である。


歯列矯正の費用を親から援助をしてもらっている人がいる。正直うらやましいが、やはり費用は自分で全額払わないと、と思った。それは自立というよりも、親からお金をもらうたびにこんな感じでぶちぶち嫌味などを言われたらたまらないからだ。うちは田舎の保守的な家庭であり、歯並びを意識するような家柄でもないのだ。しょうがない。


そして、ひととおり矯正話がおわると母からそういえば・・・とレーシックの話題がでた。

「あれってどうなの?やっている人が多いけど」

裸眼視力0.03の私は前からずっと興味があったのだが未だ決心していない。

「すっごくいいみたい。周りにやっている人も多いし。私もやりたいんだよね!」

そう言うと母はまた猛反対するのだった。

「やらなくていい」

レーシックはばれないからいつかこっそりやろうと思っている。


今発売中の読売ウイークリーの特集が「矯正歯科医 『頼れる』650人」である。



magazine

表紙は八重歯の世界チャンピオン上村愛子。矯正特集でこの人が表紙なのは皮肉なのか、なんなのか。


矯正をはじめてからいろんな情報を仕入れているため、特集記事を読んでみてもこれといって目新しい情報は無かった。矯正治療をはじめている一般歯科が増えているというのはこれで知ったが、矯正の全国平均は80万円で、東京23区だと90万円という値段も予想どおり、か、少し安いぐらいだろうか。


この特集の目玉は当然名医650人のリストであるのだが、やはり矯正治療中の患者としては自分の通院している医院が載っているのが気になるところ。しかし、これも予想していたとおり私がかかっている矯正歯科医はこの650人には記載がなかった。


誤解の無いように書いておくが、私の歯科医に問題があるのではない。治療をはじめてから4ヶ月になるが歯は順調に動いているし、突発的なトラブルがあったときもとても丁寧に対応してくれて、ここで治療をはじめて本当によかったと思っている。それではなぜ載っていないだろうと思ったのか。


それは私の通っている医院は患者にとって一番の問題であるコスト面を考え、ローコストで治療を行っている分、宣伝活動などの対外的なアピールをあまり行っていない、と考えられるからだ。私はインターネットでこの矯正歯科医院を見つけたが、それ以外でここの医院の名前は見たことが無い。立地は良いが、医院は狭く、他の歯科衛生士などもおらず先生がすべての治療を行ってくれるため患者の人数もそれほど多くは無いだろう。ある医院はエステサロンのようにオシャレな内装をしているということだが、ここはそんな華やいだ雰囲気も無い。しかし、無料診断における先生の丁寧な説明や無駄にお金をかけていないという印象から私はここに決めることにしたのだ。


週刊誌やテレビなどメディアに出てくる医者というのは宣伝を積極的に行っている医者というイメージがある。読売ウィークリーに記載されていたのは、「やはりここも載っているな」というような有名な医院が多く、実際私も無料診断に行ったことがあるのだが、頼れるというより、人気があるというのがぴったりくる。患者は多く、そのため予約も取りづらい。矯正歯科医は最終的なチェック作業のみで治療のほとんどは衛生士にまかせっきり。また、高額な治療のため無料診断を行ったとしても治療をするか即断できないというのに、当然のように次回の予約をいれるように言われた(しかもまるでエステの勧誘のような断れない雰囲気の圧力で)。


矯正は保険治療ではないので、どうしても美容目的の意味合いが強く、そうなると歯科医も先生(医師)というよりも、営業マン。あたりまえだがどこもお金儲け主義か、と思う。というか、お金儲け主義だから宣伝活動に積極的なのか。


そういった理由から私の現在の歯科医が載っていないのも納得なわけであり、とは言っても、自分の治療している医院がこのリストに載っていることを確認して安心する人も多いのだと思う。念のため言っておくが、私の発言はこのリストに載っている歯科医すべてを否定するものではない。


さて、特集の次に楽しみにしていたのが、表紙の上村愛子の歯並びをじっくりと見ることである。最近どんな人でも、たとえば同僚や電車で前に立っている見知らぬ人でも、歯並びをチェックするのが面白い。上村愛子は立派な乱ぐい歯であるが自分の歯並びをあまり気にしていないようで、歯を見せて笑うことが多い。表紙もそうだが、誌面のインタビュー記事の写真もしっかりと歯を見せてわらっている。


彼女の八重歯はじつは私はかなり好きである。もともとのかわいらしい顔立ちが八重歯でさらにひきたっている気がする。私は治療をしてしまっているが、八重歯にも好きな八重歯とそうでない八重歯があり、彼女のは好きな八重歯だ。本当にかわいらしいと思う。私が八重歯をこの歳まで放置していたのも、こういった八重歯がかわいい有名人がいたからで、上村愛子もその一人だ。スポーツニュースなどで彼女の笑顔を見て、「あ、やっぱり八重歯ってかわいい」と思っていたから、私も歯並びをなおす必要ないか、と思っていたというのも過言ではない。


読売ウィークリーに出ている上村選手の歯並びをあらためてじっくり見てみると思っていたほど悪くないんだなと思う。歯科医から言わせるととんでもない発言かもしれないが、私から見るとというか、私と比べると全然マシだ。同じ片八重歯(左右は逆)という親近感を持っていたため、似たような歯並びかと思っていたのだが、正中線も私のほどはずれておらず、2番の歯のくぼみも小さい。彼女のほうがまだ噛み合わせがよさそうである。


土佐礼子が矯正したことは噛み合わせが運動能力において重大な事項であるということをあらわしていることであり、上村愛子もスポーツ選手であるのにもかかわらず歯並びが悪いままにしているのは致命的ではないのかと思ったりするだが、W杯種目別総合優勝になったということから歯並びをもこえる能力をもっているということか。黒のスーツをきてインタビューに答える彼女は凛々しかったが、改めて彼女はモーグルをやっているときが一番輝いているなと思った。