東大卒の国語塾経営者が選ぶ、国語力がメキメキ上がる小学生向けマンガ7選
・“読むスピード”は“書く”の10〜20倍も速い
これは小学校に訪問していると非常に強く感じますね。
今はあんまり黒板に書いたことをそのまま写すという授業は少ないので、各量は減って考える時間が増えています。
私自身、国家試験は過去問を解くだけで合格したのですが、これも一種の『読む』なのかなと思います。
苦手な問題だけ抜き出してまとめてみたりもしたのですが、結構時間がかかるし面倒でした。
最終的に過去問のアプリ版を行うことで苦手な問題は何度も出題されるので覚えました。
解説もちゃんと読むことで理解力は高まりましたね。
・本よりも、「むしろマンガ」で国語力が上がる理由
”面白いので長く続きやすい”、”フォントやコマ割りなど作品内に強弱があります”、”セリフとともに表情や情景が描かれるため、ストーリーへの理解はもちろん、言葉や表現への理解も深まります”とのこと。
ネット小説だと文字を大きくしたり『!マーク』をたくさんつけたりして強弱をつけているものもありますが、漫画のほうが当然わかりやすいですね。
学校で流されるデジタル教科書の朗読も、かなり強弱をつけてわかりやすくなっていました。
逆説的に漫画をたくさん読んでいると、小説でも表情や情景をイメージできるようにもなりますね。
漫画原作の小説なんかだと、特にその傾向は強いと思います。
・小学生の国語力を上げる、「おすすめマンガ」7作品
“1.『かりあげクン』(植田まさし)、2.『コボちゃん』(植田まさし)、3.『フリテンくん』(植田まさし)、4.『OL進化論』(秋月りす)”、”20~30秒で読めてハードルが低い一方で、たった4コマから面白さを感じるには読解力が求められます。起承転結の論理や行間を理解するトレーニングとして、非常に優れた題材だと思います”とのこと。
私自身は4コマ漫画ってほとんど読んだことがないのですが、説明を読むと確かに頷けます。
脱線しますが私は4コマ漫画が付きのことわざ辞典で小学生の頃にことわざを覚えたので、4コマ漫画+解説のような教材は一石二鳥かもしれません。
“5.『ひゃくえむ。』(魚豊)”、”価値観の対立や、急激に変わっていく主人公の心情が、マンガならではの技法で非常に読み取りやすく表現されている”とのこと。
読んだことはないですが、内容を聞くと読解力がつきそうですね。
ただ、絵柄が青年誌という感じなので小学生には好まれないかもしれません。
“6.『SPY×FAMILY』(遠藤達哉)”、”本音と建前、言動と真意の矛盾を読み取れるようになってもらえたらと思います”とのこと。
私は読んだことがないのですが、有名な作品なのでこどもは喜んで読みそうな気がします。
勉強のためと言われると漫画でも読みたくなくなりそうなので、親が読みたいから買ってきたという感じでこどもにも読ませるのも良さそうです。
“7.『僕のヒーローアカデミア』(堀越耕平)”、”東大生に「国語力が上がるマンガは?」とヒアリングして1番多く挙げられたのが『僕のヒーローアカデミア』(以下、ヒロアカ)でした”、”ストーリーが進むにつれ、各キャラクターのヒーロー観も変化していくのですが、この “変化を読み取る力”は、中学受験で求められる国語力に通じます”とのこと。
こちらも有名な作品ですね。
私もアニメは見ていて、最初は勧善懲悪なヒーロー物だったけど、どんどん悪役の背景が描かれて社会性のようなものも身につきそうに思います。
また、小説版もあるのでそちらも揃えると良いかもしれませんね。
さらに”マンガを買って終わりではなく、面白さや感想を言語化することが大切です”とのことで、保護者も一緒に読んで語り合う必要性も書かれていました。
兄弟がいれば兄弟で語り合うこともできるのでしょうけれど、そうでなければ親も読んで語り合うということは結構負担が大きいかもしれませんね。