各キャリアとも3Gの廃止を打ち出している。
その少し前くらいから5GのCMをやたらとみかけるようになったし、5Gでできることがいろいろ言われている。
それに伴い、4Gの廃止時期を懸念したり予想したりしていることも見かけるようになった。

しかし、よほどテクノロジーや考え方を転換しない限りは4Gがなくなることは当面ないだろうと考えている。

まず、電波の基礎知識として周波数帯が高くなるほど
・情報の伝達量が増える
・直進性が増す
・障害物に弱くなる
という特徴がある。
こちらのサイトなどが分かりやすいかと思う。

情報の伝達量は増えるが、まっすぐしか飛ばず障害物にも弱いので、遠くまでは届かない。
5Gは
・sub6と呼ばれる3.6GHz~4.9GHzくらいの帯域(間に抜けあり)
・ミリ波と呼ばれる27GHz~29.5GHzくらいの帯域(間に抜けあり)
を使う。
sub6はWiFiの使っている2.4GHzと5GHzの間に入り込んでくる帯域なので「WiFiと同等くらいかな?」と考えてもいいかもしれない。ただ、電波の強さの問題もあるので、もう少し飛ぶとは思うが、障害物にそこまで強くはないことはWiFiの利用で実感されているかとは思う。
ミリ波は正直、比較対象が思いつかない。かなり甘めに見積もってsub6と同等くらいと考えてみる(障害物にはかなり弱くなっているはずだけど、比較対象がないので・・)。
5Gの基地局は、ちょっと強力なWiFiの無線ルータ、のイメージくらいか。それが外部に基地局として存在していたとして、都市部では障害物も考慮すると基地局が4Gの何倍必要になるだろうか。仮に電波の届く距離が半分になるとして、それを面積でカバーすると単純計算で4倍、障害物に弱くなることを考慮で4倍設置しないといけないと仮定すると、さらにその4倍、しめて16倍の基地局が必要になる試算となる。かなり甘めに見積もって、だ。

これを設置するとなるとどれだけのコストがかかるのか?そのコストを今の値段で整備していけるのであれば、これまで相当潤沢に貯めこんでいたことになる。携帯料金の引き下げを政府主導で行っていたが、インフラ整備に必要ということで携帯料金を引き上げる、以前の水準か以前より高くなったりする可能性だってある。現状の4Gで十分な人たちにとっては困ったものである。

そうなると5Gを必要としているエリアを中心に徐々に整備していく、という形になるのではないか、と思う。

さて、よほどテクノロジーや考え方を転換しない限りは4Gがなくなることは当面ないだろう、と冒頭に書いた。キャリア側も電波の飛ばし方等は工夫しているそうだが、それだけでは十分とはいえない。
技術的な裏付けや会社ごとの調整、セキュリティとかも無視して自由な意見をあげてみると、
・職場や家庭に光回線が届いている状況を利用し、小型5G基地局を屋内に普及させる。もしくはWiFiルータに基地局機能を持たせたものに置き換えてもらう。
などでもしない限り5Gは普及がむつかしいだろう。

個人的には
・必要なところに5Gを導入しつつ、必要のないところは4Gを利用する
としないと、5Gでカバーできるエリアはたかだか知れているので、置き換えは不可能であろう、とは考えている。
関西地方への出張を行うにあたり新幹線を利用した。
最近の新幹線もWiFiが使えるものもあるので、その使用感を。ただし、新幹線といっても車両の種類や席のランクによって違うのかもしれないので、そこはさらなる検証はいるのだろうけれど、体験談のみ。ちなみに車両の種類は分からないが、自由席。始発から乗るから座席は問題ないことと、乗る電車を限定しないことで1本早める/遅めることが自由になるから。

さて、本題の新幹線のWiFiであるが、一言でいうなら、「ストレスを感じるレベル」であった。
・30分に1度、再接続が必要である。
・利用者数にもよるのかもしれないけれど、とにかく遅い。

社内ではPCでサーバのメンテナンスをSSL-VPNで接続して行う予定であったが、初回の再接続をするくらいまでの時間でようやくSSL-VPNに接続できることが確認でき、その後も応答が遅いので作業ミスをするリスクを回避するべく二回目の再接続を待たず切断した。
スマートフォンでもやたらと応答が遅く、途中で嫌になった。

比較して申し訳ないが、大阪に着いて地下鉄にもWiFiサービスがあったので繋いでみた。
もしかすると接続している人が少ないのかもしれないが、こちらは非常にスムースであった。

飲食店や宿泊先でもWi-Fi対応を謳っているところがあるが、そこそこの人数でもWiFiの速度で遅延すか否かまでは口コミでも見ないと分からないし、口コミにもないかもしれない。そこまで重要視されていない子かもしれない。
しかし、1時間以上駅に止まらず走ることもよくある新幹線であれば、今となっては通信インフラをもっと強化してほしいなと切に思う。

冒頭で車両の種類や席のランクによって違うかも?と書いたので、帰りは最低限席のランクを変えて確認してみようと思う。
今回は私の話である。

漫画はあまり読まないが、就職してから損保関連の仕事をしていた友人に勧められたものがある。「ナニワ金融道」だ。
読んでみて、いい影響を受けたと思うのでそれは後述する。ただ、惜しむらくはいろいろ表現が卑猥であるところだ。まあ、元々青年誌に掲載されていたものらしいので仕方ないのかも。

さて、昔、私は写真に関しては商用写真の撮影もこなしていたこともあったので、その経験から写真撮影を頼まれることもときどきあった。
その中で趣味仲間の女の子が「結婚したんで年賀状の写真を撮って欲しい。旦那も紹介したいし。」とか新婦から呼ばれて新居近くまで伺ったこともある。そのときの新婦は早稲田大卒、新郎が東京大の法学関係卒で司法試験に通ったから研修所に近いところに引っ越しつつ結婚、だったかと思う。
撮影後、お呼ばれして軽く飲むことになったが、そんな学歴の方と共通の話題なんてないだろうと思ってたところ、漫画の話になり、お互い盛り上がったのが「ナニワ金融道」だった。エピソードトークで盛り上がる盛り上がる!
彼曰く、間違いもあるけれど勉強になるとのこと。特に最終エピソードの手形関連のは知らないこともあったとのこと。こちらからはマルチ商法についての言及が少し甘いのでは?とか話した覚えがある。

ちなみに私はエンジニアだが、金融系のシステムを手がけることが多く、その際の助けにもなったし、更に知識を増やそうと考えるきっかけにもなった。
おかげで金利計算に関しては相当強くなり、お客様の業務用語で打ち合わせができるレベルまでにはなった。昔から業務を理解した上でシステムを、と考えていたが、それによりお客様に信頼を置いて頂けることに繋がるのも身を持って体験できたのは大きいと思う。

この漫画を通じて「なるほど、この業務だとこういう事も考慮したシステムがいいのでは」など、金融業以外でもよりお客様に近い立場でものを考えるようになったかと思う。