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 今シーズン始めて「梨」を食べました.気節ものは美味しいですねえ.ここにいれば四季折々の食べ物,自然を堪能することが出来ます.救命医局内は様々な食べ物(非常食)に溢れています.

本日のドクターヘリ
1件目 乗用車の玉突き事故
 麺類にチャレンジした昼食直後に要請です.今日は完食!番匠谷先生,森田看護師とヘリポートまで走ります.「3台の乗用車,玉突き事故.」との情報です.傷病者は複数名かもしれません.複数傷病者は病院前救急診療を担う医師の腕の見せ所です.ランデブーポイント到着数分前から無線交信が可能になります.「傷病者3名.1名は意識障害あり.」ヘリと救急車はほぼランデブーポイントに同着です.重傷者に番匠谷先生,森田看護師が,他2名は小生が担当します.小生が担当した2名は1次トリアージ,2次トリアージともに「緑」と判定します.番匠谷先生担当の患者さんは?意識障害ありで「赤」判定です.「赤」はヘリでTECCMC,「緑」2名は救急車で近隣2次病院と病院選定.ランデブーポイント滞在時間は10分以内を原則としています.複数傷病者でもこれは変わりません.フライトドクターが常に2名現場に出るアドバンテージです.
 複数傷病者事案は現場における早期からの医療トリアージが有用性を発揮します.救急覚知と同時にヘリを要請,本事案も非常に有効な現場活動,ヘリ活動が出来ました!

2件目 乗用車 vs バイク
 初療で1件目のヘリ記録作成中に出動PHSが鳴ります.初療からヘリポートまで数十メートル.JA822Hはエンジンスタートしています.「ドクターヘリ豊岡1.患者情報をお願いします.」番匠谷先生は医療無線で問いかけます.「バイクと乗用車の事故.傷病者はバイク運転手.心肺停止状態.」との返答.ランデブーポイントまでの到達時間,受傷機転から厳しい状況が予測されます.しかし,1%でも望みがあれば最大限の医療を提供し,救命に尽力するのが我々の仕事です.輸液,気管挿管準備,開胸準備を行いつつ飛行します.場所から考えると救急隊現着までも時間がかかる地域です.到着間際に現場から無線連絡,「心肺停止状態・・・」 焦る気持ちを抑えつつランデブーポイントへ着陸.事故現場はランデブーポイントの直近であったため,救急車もランデブーポイントにほぼ同着です.「豊岡病院の番匠谷です!」頭もとから入った番匠谷先生はその直後,「小林先生,ちょっと厳しいかも・・・」 残念ながら損傷形態,時間経過などから蘇生を断念です.警察に検死を依頼し引き上げます.
 病院まで1時間近くかかる地域です.医師が現場に行くことで,現場であるいはその地域で全てが完結出来ます.往復2時間,救急車がその地域からいなくなることが防げます.これもまたドクターヘリの大きな大きな役割だと実感しています.

 助けられる命もあれば,叶わない事案もあります.1つ1つの事案と向かい合いながら日々努力いたします.
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 週末は初療もドクターヘリもバタバタするのですが,本日は幸い穏やかな1日でした.ICUも淡々とした時間が過ぎていきます.しかし,本日も熱中症の患者さんが入院となりました.まだまだ暑い但馬地域です.

本日のドクターヘリ
1件目 倒木の下敷き
 昼食後,休憩中に要請です.ICUで処置を終えた岡本先生,濱看護師と共にフライトです.「倒木の下敷きになっている」との情報.山間部のランデブーポイントです.約10分強で到着予定.濱看護師は機内で準備を行います.山を越え,ランデブーポイントへ.ランデブーポイントは学校の校庭,体育祭の準備中でした(写真).なんだか懐かしさを感じます.程なく救急車到着.岡本先生は頭から,小生は足元から患者さんに接触です.岡本先生はいつも通りのマイペースで確実かつ迅速な外傷初期診療です.どうやら脊髄に異常がありそう.受傷機転,診察結果から直近の救命救急センターへ搬送とします.
 陸送であれば30~40分はかかるでしょう.ヘリなら5分で到着です.本事案も適切な要請によって,早期医療介入と搬送時間の短縮が実現しました.

 本日の出動は1件でしたが,重複要請が1件あり対応不可能でした.大変申し訳ありません.全ての要請に応えられるよう,ミッション方法など工夫,努力いたします.今後ともよろしくお願い申し上げます.

 さて,今宵は番匠谷先生,倉橋先生と24時間勤務です.平穏な夜でありますように.
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 本日も晴天です.天気が良いと街,空,海,山が本当に綺麗な地域です.

 夜間は熱中症の患者さんの緊急透析がありました.ICU担当の岡先生が対応してくれました.熱中症は本当に侮れないので,皆様まだまだご注意ください.

本日のドクターヘリ
1件目 窒息(キャンセル)
 救急覚知同時要請ですが,救急隊現着時の状況などからキャンセルになりました.

2件目 呼吸不全
 救急隊現着後の要請です.元々肺疾患をお持ちの患者さんの呼吸苦,循環不全とのことです.搬送時間を考慮し,救急搬送中に急変される可能性あるいは気管挿管,薬剤投与の可能性を考えられての要請です.綺麗なグランドにドクターヘリは着陸(写真).すでに到着していた救急車内に三浦先生,林看護師と駆け込みます.気道は開通していますが,呼吸は努力様,橈骨動脈は触知不可能です.輸液を全開投与,家人に既往,病状などを確認しつつヘリでTECCMC搬送とします.
 救急車であれば搬送中に急変の可能性も十分に考えられた事案です.適切な要請をありがとうございました.

3・4件目 転落・意識障害とトラクターの下敷き
 2つの消防からほぼ同時に要請です.取り敢えず飛び立ちます.
・事案1;ランデブーポイントまで6分.土手の下で倒れて意識なし.救急隊現着しておらず.
・事案2;ランデブーポイントまで15分.トラクターの下敷き.意識あり.救急隊現着不明.
 フライト中にこんな情報を運航管理室からもらいます.おそらく事案1はランデブーポイントから支援車で現場投入になるでしょう.ならば事案1のランデブーポイントに三浦先生,林看護師を降ろして現場投入.その間に小生が1人で事案2に対応.患者情報を三浦先生と連絡を取り合ってその後のヘリ運用を決めることにします.林看護師は機内の資機材,薬剤を集めて簡易のトーマスバッグをもう1つ作成してくれます.その間に三浦先生,クルーとミッション対応の打合せ.その旨を運航管理室へも伝えます.事案1のランデブーポイントへ着陸,三浦先生,林看護師を降ろしヘリはtouch & goで離陸します.予想通り事案1は現場投入です.1人になった機内で輸液ルートの作成,記録用紙の準備を行いながら事案2に向かいます.事案2のランデブーポイントに着陸.直後に三浦先生から連絡です.「ABCは安定.しかし意識状態が悪いです.TECCMCの適応です!」.「患者さんを救急車に収容し,TECCMCへ向けて出発し始めて.こっちの状況みてまた連絡するから」.事案2の救急車がランデブーポイントに到着です.どうやらトラクターは下肢の上にのみのったようです.体幹部は問題なし.しかし右下腿の開放骨折がありそう.全身状態も問題なく,下肢のみであれば直近2次病院対応可能と判断します.救急隊に陸送を依頼,約6,7分で病院に到着可能とのこと.であれば問題なし.ドクターヘリは事案1の対応へ向かいます.事案2のランデブーポイントを離陸,三浦先生へ連絡.あとは運航管理室と事案1の当該消防がランデブーポイントを設定してくれます.10分後,事案1の患者さんをドクターヘリはピックアップ,TECCMCへ向かいます.こんなミッションでも事案1は30分近い搬送時間の短縮につながっていました.事案1の患者さんは早期医療介入のお陰で,TECCMC搬入時には意識レベルの改善を認めました!

 重複事案に出来るだけ対応出来るよう1つ1つのミッションで考えております.そのためにも早期からのドクターヘリ要請が必要なのです.現場で医師による医学的なトリアージがなされるだけでも良いのです.もっともっとドクターヘリをご活用ください.ドクターヘリが活用されればされるほど,救命率も上がりますし,後遺症も軽減いたします!

 ドクターヘリ勤務終了と同時に急性腹症の緊急手術です.幸部先生,岡先生と頑張ってきます.大手術になりそうです・・・
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 ヘムネットグラフ18号にTECCMC's ドクターヘリが乗っております.下記URLからダウンロード可能です.是非是非ご覧下さい.

 http://www.hemnet.jp/index.html

 本日も重症熱中症が搬送されています.日本の夏ってこんなに暑かったっけ?

本日のドクターヘリ
1件目 交通外傷
 朝のカンファレンス中に要請です.本日は小生と山邊先生,安積看護師が飛びます.「トラックと乗用車の事故.詳細不明」.ランデブーポイントまでは約10分.その間にはいってくる無線情報では骨盤骨折が疑われるようです.ランデブーポイント到着前に事故現場の上空を通過,事故形態を確認.事故の影響で国道は渋滞です.ランデブーポイントに着陸,受傷から30分以内に外傷初期診療が始まります.これも消防の迅速な要請によって実現出来ているのです.初期輸液開始,FASTは陰性ですが,重症外傷も疑われます.TECCMCへヘリ搬送です!

2件目 交通外傷
 ICUで研究用のデータ収集をしていると一斉PHSが鳴ります.3階のICUから地上ヘリポートまで階段を使ってダッシュ.JA822Hはエンジンスタートしています.「乗用車同士の衝突.1名閉じ込めあり」.傷病者数,状況が判らないのはいつものこと.判っているのは,ドクターヘリが必要な事案の可能性があることのみ.ドクターヘリの要請タイミングはこれ,これなのです!!飛行中に消防無線が入ってきます.どうやら傷病者は2名,1名は軽症の模様,1名が重症の可能性あり.救出完了,救急車はランデブーポイントに向かうとのこと.ドクターヘリがランデブーポイント上空に到達と同じくらいに救急車も到着,着陸後速やかに外傷初期診療開始です.意識もしっかりしておられます.しかし,胸部に打撲痕あり.呼吸,循環は安定,FASTも陰性です.患者さんの状況,居住地を考え,外傷に精通した外科医達のおられる病院へヘリ搬送です.いつもいつもJターンを応需してくださり,ありがとうございます.

 本日は夕方に消防防災ヘリを使った施設間搬送が当院からありました.状態の安定した患者さんは消防防災ヘリ,高次治療が搬送中に必要な患者さんはドクターヘリ.施設間搬送は基本消防防災ヘリ,現場出動がドクターヘリ.各々役割を分担します.消防防災ヘリが当院ヘリポートに着陸するため,我々ヘリクルーは但馬空港に逃げ,そこで要請待機です.本日は日没も迫っており,但馬空港で業務終了,皆で病院まで車移動です.だんだんと日没時間が早くなってきています.本日の1枚は夕陽に照らされた「ドクターヘリの名札」です.何となく良い色合いだと思いませんか?
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 今日から9月.学生さん達は新学期スタートです.TECCMCは相変わらずです.

本日のドクターヘリ
1件目 施設間搬送(ICD埋め込み)
 午前中にTECCMCからの施設間搬送です.先日の神鍋マラソンで心肺停止になられた方の転医です.地元の病院で埋め込み型除細動器を挿入してもらいます.脳低温療法を経て,本日朝は若干の短期記銘力障害はありますが,ほぼ問題なく回復されています.社会復帰です!患者さんからは「ドクターヘリのお陰です」との声をいただきました.現場でのAED,消防の適切なヘリ要請,TECCMCでの治療,全てが予後を決めた事案です.
 幸部先生,岡本先生,藤巻看護師に搬送をお願いしました.無事,転医先の先生方に申し送りをし,帰りの燃料補給に立ち寄った空港での写真が本日の1枚.消防防災ヘリを見つけて笑顔の岡本先生と,トレーニング器具を見つけて笑顔の幸部先生です.

2件目 痙攣 意識障害
 1件目の帰投途中に要請です.痙攣,意識障害との情報.ランデブーポイントに到着時,患者さんの意識レベルも悪く,痙攣を繰り返します.幸部先生,岡本先生は速やかに薬剤投与と気管挿管を行いヘリ搬送です.直近の受入病院へJターンとしました.

 9月とはいえ,まだまだ暑い日が続いております.皆様,御自愛ください.
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 今日で8月も終了です.でもまだまだ熱い,暑い但馬です.

今月のドクターヘリ
・要請件数 122件
・出動件数 103件(内,施設間搬送 8件)
・累計 376件(4月17日~)

 消防の適切な要請により,確実に救命率の向上と後遺症軽減がもたらされています.地方にこそドクターヘリが必要で有用であることが日々証明されています.我々も努力を続けます.今後ともよろしくお願い申し上げます.

 ICUの重症度が上がっています.PCPS+IABP,CHDF+PMX-DHP,人工呼吸管理,各種術後管理・・・なかなか大変ですがやり甲斐もあります.これでこそ救急集中治療医が赴任してきた意味があるのです.今日のICU担当 岡本先生,がんばれ~!

本日のドクターヘリ
1件目 意識障害
 朝の点検終了と同時に要請です.JA822H,復帰第1戦.青く澄み切った空へ舞い上がります.「呼びかけに反応なし.呼吸あり」の情報です.いつも通りに準備し,約10分でランデブーポイント到着.家人からの情報,患者さんの状況からヘリでかかりつけの病院へ搬送としました.かかりつけの病院まで救急車で1時間近くかかります.急変時対応を考慮した救急隊のナイス要請です.また,かかりつけ病院までの支援をいただいた別消防本部の皆様,いつもありがとうございます.

2件目 脳梗塞疑い(キャンセル)
 「呂律が回らない」,脳梗塞が疑われるキーワードです.救急覚知同時要請.血栓溶解療法に行けるか!?離陸後3分,救急隊現着時軽症にてキャンセルとなりました.脳梗塞ではなかったようです.良かったです.

3件目 施設間搬送(骨盤骨折)
 回診中にホットラインに転医の要請です.日勤責任医・松井先生が対応します.「車に挟まれ受傷.骨盤骨折,血腫あり.転医加療をお願いします」との内容です.松井先生はすぐにヘリでの転医を決断,段取りを行います.数分後,依頼元病院所轄の消防からヘリ要請です.このあたりの流れもスムーズです.ランデブーポイントで患者さんを診察,画像を見ます.後方成分がいってるじゃん!早くTECCMCへ帰りましょう!!サムスリングを装着,輸液全開です.
 ヘリポートからdirect trauma CT.やはりありました,骨盤内に出血が.あとはお得意のTAEです.今日は番匠谷先生,幸部先生コンビで止血,止血.バイタルも問題なく,あっという間にICUへ.患者さんから「坂道を下ってくる車は手で押さえ切れないものですねえ」「えっ,@_@ 無理だと思いますが・・・」 ICUの個室は柔らかな日が差し込んでいます.

4件目 窒息(キャンセル)
 救急覚知同時要請です.離陸後3分で状況からキャンセルとなりました.医師を早く現場に投入し早期医療介入を実現する,これには消防の方々に多大なる協力が必要です.当地域では1つの命を救う,後遺症を軽減するために,医療,消防が同じ方向をしっかり向いています.ドクターヘリキャンセルは患者さんが重篤ではない証拠.良いことじゃないですか!だからこそ,今まで救えなかった命が助かり始めているのです.

 小生の仕事の都合(締切間近の原稿など・・・)で,今日は3日分のブログをまとめて書きました.なんだか夏休み最終日の小学生時代を思い出しました.最終日,何故だかたまっている宿題と絵日記・・・大人になっても人間変わりませんね・・・
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 帰ってきましたよ,奴が!TECCMCの日本語訳とコウノトリの紋章を持って!!
 「復活! JA822H」ご機嫌よろしく,また北近畿の大空を飛びましょう.

 そんなめでたい日に小生は神戸で「兵庫県メディカルコントロール協議会」の会議です.24時間勤務明け,カンファレンス,回診終了.さて出発!あれ,電車も飛行機も間に合わない・・・ということで急遽自家用車で移動です.久しぶりの長距離ドライブ,「目がシャキ」「レッドブル」「MINTIA dryhard」を買い込み出動です.久しぶりの神戸.ヘリでは何度も来てるのですが.相変わらず車多いなあ.2時間少々の会議を終え,各病院の先生方と談笑しながら帰路につきます.その時,携帯が・・・今日は要請PHSもってないのに (-_-;

 急いで帰ったセンター初療は嵐の後.皆様,お疲れ様でした.さて,岡先生,幸部先生と緊急手術です.食道穿孔.小生の慣れ親しんだ手術,それを引き継いでいる岡先生の腕の見せ所です.頑張りましょう!

本日のドクターヘリ
 JA822H復活日.午後からの雷雨にて要請,出動0件でした.明日からの仕事に備えてまずは一呼吸.

 
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 本日は「神鍋マラソン」がありました.全国から約5000人が参加.暑い但馬の地で御苦労様でした.

本日のドクターヘリ
1件目 心肺停止
 暑い中のマラソン・神鍋マラソン.ドクターヘリ要請が無いわけ無い・・・予想通りの要請です.相棒の岡先生,福本看護師と飛びます.「マラソン中に心肺停止」の情報.現場には地元消防の救急救命士がAEDを携え待機しているはず.社会復帰の可能性があり!ドクターヘリはマラソン会場近くのランデブーポイントへ着陸.患者さんを収容した救急車はすでに到着しています.ドアを開けるといつもの面々.「倒れた直後からの胸骨圧迫,AED1回で心拍再開!意識レベル300!!」との報告.これは絶対社会復帰させるで!熱き男・岡先生はいつの間にか気管挿管.小生は循環の安定化を確認し冷たい輸液を投与(今後の脳低温療法のため).冠動脈の評価とその後の脳低温療法が必要です.となると選択肢はもちろんTECCMC,待ち構えていた救急医,循環器の先生による初療が開始されます.頭蓋内病変なし,引き続きの心カテ検査.スムーズな連携に感謝です.後はICUで脳低温療法.34℃まで冷却します・・・

 翌朝,復温完了,筋弛緩薬,鎮静剤off.数時間後,目を開け人工呼吸器から離脱された患者さんがおられました.現場の救命士,AED,ドクヘリによる早期医療介入と搬送時間短縮,専門医による精査,救急集中治療医によるICU管理,そして社会復帰.これこそが,chain of survival!

2件目 バイク事故
 1件目の搬入直後に要請です.また神鍋マラソンか?違いました.「バイク事故.腹腔内臓器損傷疑い」との情報です.外傷外科医・岡の目が輝いたのを福本看護師は見逃しません.峠道での事故.ランデブーポイントで救急車の到着を待ちます.今日も日差しは強い・・・ドッキング後,岡先生の華麗なる外傷初期診療が開始.素早くTECCMCへ搬送です.やはり腹腔内出血が!

3件目 意識障害(キャンセル)
 救急覚知同時要請です.飛行後,幸いにも軽症キャンセルとなりました.

4件目 転落
 夕方一斉PHSが鳴ります.24時間勤務明けでシステムダウンしていた岡先生は飛び起きます.「川への転落.詳細不明」.救急覚知同時要請です.これは現場投入かなと思いつつランデブーポイントへ.予想通り支援車で移動です.ヘルメット着用,小生,岡先生,福本看護師3人の男が並んで後部座席に座ります.山道を走ること10分.「先生,ここから山に上がった所です.行きましょう!」消防の案内で山道を駆け上がります.TECCMC's DH,いつものごとく体力勝負.もうすぐ現場です.「あれ,岡がいない・・・」 数秒前,小生の視野から後方へ遠ざかるフライトスーツ姿の男がいたような・・・何はともあれ現場優先です.現場到着.患者さんは救出されたところです.遅れて現着した岡先生により外傷初期診療開始.バイタルが安定していることを確認し搬送です(写真).皆でタンカを担ぎ救急車へ.幸いにも重症外傷はなく,現場に一番近い救命救急センターへ搬送としました.
 但馬空港に戻り給油.時間的にも本日のフライトは終了かあ,今日も汗よくかいたと思いつつ撤収準備です.

5件目 意識障害 低血糖発作
 ところが!意識障害での要請です.現場往復の時間はいける距離です.ナイス要請!ランデブーポイントへのヘリ到着と救急車到着はほぼ同着.すばやく診療を開始です.意識障害の原因は?現場で出来る治療は??「先生,血糖値20」と福本看護師.10分後,TECCMCへ搬送された患者さんは何事も無かったかのように笑っておられました.早期医療介入が出来て良かった事案です.

 本日は24時間勤務.松井先生とのペアです.お手柔らかに m(_ _)m
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 本日は大阪であった「第2回 近畿モニタリング研究会」に出席してきました(パンフレット添付).小生の専門分野の1つである集中治療領域の研究会です.24時間勤務明けだったので,往復JRを使用し爆睡しての移動でした.非常に有意義な勉強が出来ました.明日からの臨床に役立てます.

 明け方に番匠谷先生と急性腹症の緊急手術を行いました.腸切除,再建を含め1時間半.手術終了時,新しい朝がやってきていました.小生はそのまま控え室で仮眠・・・

本日のドクターヘリ
 本日,小生が不在の為,岡先生,番匠谷先生,濱看護師で飛んでもらいました.以下,記録を参照し記載します.

1件目 胸痛
 朝礼開始間際に要請です.皆,走り去った後に寝起きの小生は運航管理室へ.「胸痛を訴えている」との情報です.覚知同時要請.現場で12誘導心電図,薬剤投与などを行い,速やかにかかりつけの当院へ搬送します.現場滞在時間は10分以内.岡先生,番匠谷先生,濱看護師,さすがです!でも物品管理はしっかりね.

2件目 窒息
 救急隊現着後,搬送中に呼吸管理が必要と判断しての要請です.この地域の救急隊の観察能力,判断能力は非常に適切です.常に患者さんにとって有益な救急活動を心掛けておられます.我々も見習って頑張ります!ドクターヘリ現着時,酸素飽和度80%以下,冷汗著明.患者さんの状態に応じた治療を現場で行いつつTECCMCヘ搬送です.

3件目 胸腹部刺創
 岡先生,番匠谷先生の得意な外傷事案です.小生が乗らずとも非常に適切な治療が行われています.覚知同時要請.ヘリは15分ほどでランデブーポイントに着陸,岡先生,番匠谷先生,濱看護師は救急車内へ乗り込みます.外傷初期診療開始!胸部,腹部などに刺創あり,橈骨動脈微弱,冷汗著明・・・初期輸液,気管挿管,FAST,診療開始から15分でヘリに収容です.機内でも輸液を行いつつTECCMCヘ.15分後,橈骨動脈がしっかり触知される患者さんがセンター初療へ搬入されました.
 陸送であれば当センターまで1時間30分はかかるでしょう.外傷に慣れている施設でなければ救命は困難な症例です.消防の適切なドクヘリ要請により,また1つの命が救われました.

4件目 施設間搬送(不安定狭心症)
 Bentall手術術後の不安定狭心症の患者さんを,対応可能な施設へ当院から搬送します.陸送であれば2時間近くかかるところを30分もかからず搬送します.この地域にドクターヘリは必要不可欠になりました.本搬送は初療対応医の岡本先生が担当しました.

 本日もセンターは忙しかったようです.皆さん,お疲れ様でした.
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 朝晩は涼しさを感じられるようになりましたが,日中はまだまだ暑い豊岡です.フライトスーツの洗濯が間に合わず,苦労しております(^_^;

 救命救急センターのベッドは,外傷,急性腹症術後,脳外科術後,熱中症,呼吸不全がメインとなっています.当センター,当地域の特徴が出ています.

本日のドクターヘリ
1件目 目撃あり心肺停止
 静かな午前中でしたが,昼食後すぐにPHSが鳴ります.「施設内での目撃あり心肺停止」.早期医療介入と搬送時間の短縮が得られれば予後も変わってきます.これも救急覚知同時要請でなければ効果はありません.本日の相棒の幸部先生,安積看護師とランデブーポイントへ飛びます.ランデブーポイントからは支援車で現場まで移動.3人で資機材を持って走ります.救急隊,現場の人の適切な処置により,心拍再開,自発呼吸も戻っているようです.あらためて呼吸,循環の評価を速やかに行って搬送にかかります.ランデブーポイントに到着,ヘリに乗せ替え.直近の二次病院へ搬送決定です.機内で目が開いた・・・!?
 脳蘇生を含め,回復されることを望みます.

2件目 熱傷(キャンセル)
 1件目の搬送を終え,但馬空港で給油,TECCMCヘリポートに到着直後に要請です.JA818Hは再び大空へ(写真).「たき火の火が服に燃え移った」.救急覚知同時要請です.気道熱傷,CO中毒などを考えると,非常に適切な要請です.熱傷はTECCMCしかないなあ,などと幸部先生と話しながら飛行します.その時,「誤報にてキャンセル」.良かったです.

3件目 熱中症
 夕方のフライトです.まだまだ続く熱中症.症状から救急隊が非常に適切に要請してくれます.ランデブーポイントに着陸,救急車内の患者さんは幸い意識もしっかりしています.輸液をしっかりしながらTECCMCへ搬送です.
 まだまだ暑い日が続きます.無理な運動は控え,適宜水分と塩分を補給してください.

 夜間は番匠谷先生,幸部先生で緊急手術の対応をしてもらいました.お疲れ様.