12.18 サントス×バルセロナの観戦日記 計算し尽くされた科学! | てっちゃんとコテッチャンのブログ

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サッカー、Jリーグ・川崎フロンターレ、マラソン、旅行、温泉、グルメなど、様々な日記を書き綴りたいと思います。

バルセロナのサッカー、

つまりは、

ヨハン・クライフのサッカーは、

計算し尽くされた科学である。


バルサ本を読むと、常にこんな感じのことが書かれています。しかし、カンプ・ノウでの試合をテレビで見ていても、どうにもイメージができません。そんなことから、今回のクラブW杯は非常に楽しみで、ワクワクしながら日産スタジアムに駆け付けました。




バルサのサッカーは何が違うのか?


文章で書くことは極めて困難ではありますが、敢えていえば、

徹底したリスク管理のもとにデザインされた、まさに、機能美ともいえるサッカー

であったと思います。


攻撃時は広くスペースを使う。

守備時は狭いエリアに相手を追い込む。


今季のフロンターレが目指したであろうサッカー。

でも、フロンターレができなかったサッカー。


バルサのサッカーは、フロンターレができなかったサッカーがどんなものだったのかを見せてくれたような気がします。


私が感じたバルサの科学的サッカーを、ちょっとだけ紹介しましょう!




その1) バルサの基本的陣形


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ご覧のように、鷹が翼を大きく広げるように、幅広くワイドに広がって攻め込んでいきます。しかし、無理には攻め込まず、ダメなら引き返し、何回でも攻め直すというスタイルを取っています。




その2) 攻守の切り替え


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バルサのサッカーは攻撃時は非常に幅広いスペースに広がって陣形を取ります。両サイドライン際に選手が張っているようなスタイルです。


しかし、ひとたびボールを奪われるとどうなるでしょうか?


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広がって攻めていたことを忘れてしまうかの如く、一気に収縮し、ネイマールを全員で囲んでしまうかのようなディフェンスです。これが早い。



別のシーンも見てみますと、


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先ほどよりは、若干、小さな攻撃陣形となっていますが、ここから守備に切り替わると、


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ボールを多くの人数で囲っている様子がわかると思います。


とにかく、覆い包むような形で、バルサの選手が人数をかけて、サントスの選手を追い込んでいくシーンが見られ続けました。



では、なんで、こうも簡単に攻守の切り替えができるのでしょうか?




その3) 攻守の切り替えを前提とした攻撃スタイル


メッシがシュートに行ったシーンです。

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右側からメッシがドリブルで進入し、ペナルティ・エリア外からシュートをします。その時、バルサの選手たちの中でポジショニングが良好な何人かが、ワイドに広がったポジションから一気に中に突っ込んでいきます。


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シュートのこぼれ球に2人の選手がGK前に詰めています。他のシーンでは、こうした状況で、シュートではなく、ラストパスに飛び込んでいるようなシーンも多くありました。



より分かりやすいので、後半のこちら側サイドの画像で確認してみましょう。



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ボールは中央、両サイドにバルサ選手が立ち、相手最終ラインは4人。中盤にも守備選手がいます。


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ボールをちょっと前に進めます。両サイドの選手がやや中に入ってきました。サントスの守備陣を外側から囲むように攻めてきます。

但し、ペナルティエリアは空けてあります。


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サイドにボールを入れたのが合図だったのしょうか、ポジショニングの条件が良い何人かのバルサ選手が一気にペナルティエリアに進入してきます。


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ゴール前に走り込んできた選手にパス、シュートに持ち込みます。


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GKにセーブされましたが、フィニッシュまで行っています。



一般的に、サッカーの攻撃を考える時、「いかにペナルティ・エリア(あるいはアタッキング・サード)に進入するか!」を戦術の醍醐味としていると思いますが、バルササッカーはそこが違うように思いました。


ペナルティ・エリア(アタッキング・サード)にはいつでも入れる。

でも、基本的にそのエリアは空けておく。

なぜなら、最後の最後に、一瞬だけ使いたいから、スペースを確保しておくのだ。


バルササッカーは、外側からディフェンスを囲むように攻めてきて、最後の最後で、ポジションが最も良好な選手がペナルティ・エリアに飛び込んできます。しかも、一瞬だけ。



この手の戦術の長所はというと、


・外側から相手ディフェンスを囲むように攻めるので、仮にボールを奪われても、相手選手をすぐに囲んで、プレスの守備に移れる。

・ペナルティ・エリアに突撃するのは限られた人数なので、常時、数的優位な守備陣形を確保できる。

・ペナルティ・エリアを常に空けておくので、誰が飛び込んでくるかが相手にわかりにくい。マークを受けた選手は、むしろ、飛び込まないという選択肢を取れる。



極めて綿密に考えられた戦術であると感心いたしました。



とはいえ、戦術論としては、日本のクラブでも十分に可能であると思います。まあ、バルサのようにスピーディーなギリギリのパスは期待薄ですが、守備としては数的優位を保ったまま攻められるので、カウンターを受けるリスクが少なく、失点が減るように思います。


学ぶべきところが非常に多いと思いました。



では、なぜ、フロンターレが全然できないのでしょうか?


私なりの回答としては、「攻め込み過ぎる」ことが原因だと思います。

バルサは無謀には攻めず、しっかりとリズムを整えて、一瞬に賭けた攻撃を好みます。

一方のフロンターレは、深く考えずに、ボールを失った場合などは考えずに、無闇やたらとペナルティ・エリアに突っ込んでいき、簡単にカウンターを食らいます。


この辺りの戦術意識を洗練させないと、何度も何度も、カウンターを見舞われ続けるような気がします。守れないのは、バックラインの能力不足だけではなく、無謀に突っ込み、ボールを失った後に守備に真剣に取り組まない攻撃陣にこそあるようでなりません。


バルサ戦術に学び、来季は改善してほしいと思います。




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結果 サントス 0 - 4 バルセロナ

観客 68,166人


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