「フラッタ・リンツ・ライフ」シリーズ4作目 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life/森 博嗣

急展開:驚驚驚驚 /5

戦闘シーン:あーあー /5

ラストの切なさ:かなしいねかなしいねかなしいね /5



4作目となりました、森博嗣さんの「スカイクロラ」シリーズ、

「フラッタ・リンツ・ライフ」を読みました。


前作レビュー:①「スカイ・クロラ」 ・②「ナ・バ・テア 」・③「ダウン・ツ・ヘヴン



クリタ ジンロウは娼婦のフーコに逢った後、

鳥小屋のある家の女に会いに行った。

すると女から上司である草薙水素も彼女に会いに来たことが

あると知らされ何となくそのことが気にかかった。


その謎の女との話でクリタは草薙の過去や

キルドレについての重要な秘密を知ってしまう。



かなり「動いた」という印象がつよかった4作目でした。

一人称の”僕”がクサナギからクリタに変わったことで

新鮮な気分で読めました。


2作連続でクサナギ目線だったので

客観的に彼女を見られたところが面白かったです。


ただストーリーの動きに重点がきてるせいか

戦闘シーンの密度が薄くなっているような(^^;)

そしてやっぱりクサナギのあのはしゃいじゃってる感じの方が

クリタのよりおもしろかったかも(笑)


今回でいろんなことが急にクリアになってきました。

いくつかの真実がわかってスッキリする反面

霞みかかっていたことで魅力的だったキルドレという存在の

神秘性が少しずつ薄れちゃって残念な気もしました。


まぁ、謎のままにされても困るんですけどね、

ワガママですよね(^^;)


次回作もちゃっちゃと読んじゃおうと思います。

忘れそうです。


そういえば「スカイ・クロラ」のワンシーンに関連したシーンが

あったように感じます。

ロビーで待っていたクリタと草薙の短い会話……

どうかな、自信がないですが(^^;)