「奥様はネットワーカ」かわいいミステリ(ポエム付) | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

奥様はネットワーカ/森 博嗣

イラストとのコラボがかわいい:ラブ☆ラブ☆ラブ☆ラブ☆ /5

ちゃんとミステリしてる:GOODGOODGOOD /5



森博嗣さんの「奥様はネットワーカ」を読みました。



スージィ(内野智佳)→化学工学科の秘書(28歳)

ホリ(堀江尚志)→化学工学科の助手(26歳)

イエダ(家田恒雄)→化学工学科の教授(57歳)

サトル(遠藤学)→化学工学科の助教授(38歳)

ダエグサ(三枝洋侑)→情報工学科の助教授(34歳)

ルナ(鈴木奈留子)→図書室の司書(25歳)


人には言えない秘密を抱えている6人の視点から見た

連続傷害・殺人事件。

大学内で増えだした傷害事件、

とうとう被害に遭ってしまうルナ、

そしてそれは殺人事件にまで発展してしまう。

犯人は誰でどうやって犯行を遂げたのか。



これを読んでいて、とあるゲームを思い出しました。

あの怖い話の定番、雪の山荘とかでやる「スクエア」

というヤツです。


暗闇の中小屋の四隅に立った仲間の方を順に叩いていく、

この小説もそんな感じでめまぐるしく視点がタッチされ

変わっていく印象です。

ちょっとせわしない(^^;)


帯には「フーガ」と例えられていましたが、

まさしくな感じです。


そしてポップなイラストと森さんの詩的な世界観が

なんだか妙に似合っていました。

かなりイラストの印象が大きいのかまるで

人形劇でも見てるみたいな気分になります。

最後にカーテンコールみたいなのまでありましたし(笑)


でもミステリの要素はちゃんと入っていました。

全員何かしらの秘密を持っていて最初からみんな

あやしいです。

誰が犯人でもビックリしない、と身構えていたのに

ちょっとビックリしました。


ポエムがいっぱい載っていましたが、

よく意味がわかりませんでした……

きっとモヤモヤした雰囲気を楽しむものなんだろう、

と解釈。

後でポエムだけじっくり読んでみようかしら……