2009年・暮れに上演した
『眉かくしの霊』がDVDになりました!
『TORI_01』
1000円(税込)
鳥山昌克×泉鏡花 の一大バトルを映像版で!
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方頬わらい
さいたま芸術劇場 「海辺のカフカ」終わりました。大阪公演は来月…
唐さんという才能と、もう一人、蜷川幸雄という才能と仕事が出来て、ある意味自分は、夢心地の中にいる。さいたま芸術劇場は、ただの劇場ではなかった。蜷川さんのあらゆる手段に対応する度量を持っている。かねがね、良い芝居の条件として、その舞台のフレームが、かくばってなく柔らかいことが重要と考えているが、紅テント以外で、それも これだけの規模で成り立っていることに驚いた。特権的肉体が踊れる空間がさいたまにもあったと感じる。
そして 私が村上春樹さんから貰った 最高のイメージは、「どこにも通じない、暗い廊下」という言葉。佐伯さんが、カフカが 居る場所。すべての表現、創造の源泉…
田中裕子さんの演技は、間違いなく 特権的、であった。
唐さんのこと…
とにかく元気でいてほしい。唐さんの表現手段は、唐組やりょうざん箔さんだけではない。それは、いろいろな形でやられるべき、この国の財産だ。私は、唐組で役者の形をかろうじて成してきた、小さな人間だが、帰るべき場所が、かならずしも唐組であるとは思わない。居心地の良いだろうその場所で 過ごすことは、唐さんに失礼だろう と、いま、そう考えている。役者たるもの、帰るべきは、自分だ。その孤独に堪えて、高みを目指す俳優を何人も知っている。
特権的肉体論は、いつも必要とされている。虚構が、ただの嘘になる白けた状況は いつも ある。 嘘と戦い、現状を笑い飛ばす勇気が、唐さんの方頬笑いに現れる。自分に必要なのは、それであって、帰る場所ではない。
そして、蜷川さんが、唐さんと反対の頬で 笑ってるのが カッコイイ。 ああ、いつまでこの世代に頑張らせるつもりなのか、我々は…

唐さんという才能と、もう一人、蜷川幸雄という才能と仕事が出来て、ある意味自分は、夢心地の中にいる。さいたま芸術劇場は、ただの劇場ではなかった。蜷川さんのあらゆる手段に対応する度量を持っている。かねがね、良い芝居の条件として、その舞台のフレームが、かくばってなく柔らかいことが重要と考えているが、紅テント以外で、それも これだけの規模で成り立っていることに驚いた。特権的肉体が踊れる空間がさいたまにもあったと感じる。
そして 私が村上春樹さんから貰った 最高のイメージは、「どこにも通じない、暗い廊下」という言葉。佐伯さんが、カフカが 居る場所。すべての表現、創造の源泉…
田中裕子さんの演技は、間違いなく 特権的、であった。
唐さんのこと…
とにかく元気でいてほしい。唐さんの表現手段は、唐組やりょうざん箔さんだけではない。それは、いろいろな形でやられるべき、この国の財産だ。私は、唐組で役者の形をかろうじて成してきた、小さな人間だが、帰るべき場所が、かならずしも唐組であるとは思わない。居心地の良いだろうその場所で 過ごすことは、唐さんに失礼だろう と、いま、そう考えている。役者たるもの、帰るべきは、自分だ。その孤独に堪えて、高みを目指す俳優を何人も知っている。
特権的肉体論は、いつも必要とされている。虚構が、ただの嘘になる白けた状況は いつも ある。 嘘と戦い、現状を笑い飛ばす勇気が、唐さんの方頬笑いに現れる。自分に必要なのは、それであって、帰る場所ではない。
そして、蜷川さんが、唐さんと反対の頬で 笑ってるのが カッコイイ。 ああ、いつまでこの世代に頑張らせるつもりなのか、我々は…
