読者の諸君、おはよーだがね!!
ガガなのだ!!!
やれやれ、今日も暑くなりそうだがね。
我は色白だからな、日焼けしてシミそばかすができたら困るのだよ。
せめて、日傘でも使ってみようと思うのだがどうだね?
しかし、我の前脚は短いからな。うまく差せるか心配なのだよ。
さて。
我の日焼け問題は置いておいてだな。
先日、我が災害について話した時のことを覚えているかね?
「『登拝』(とうはい)という言葉を、初めて知りました」
という、こめんともらったがね。
ほほう。と思ったがね。
そして、こう考えたのだ。
これは、ここ日本における神様の概念を話す良い機会ではないかと。
そこで今日は、先日の説法を補足する講義をちょっとだけしおうと思うがね。
どうだ、我は優しいだろう。
まず日本人は、
人間が絶対に敵わないものすべてに畏敬の念を抱いたがね。
その最たるものが「自然」だ。
特に日本は、国土の7割が山岳地帯となっている。
世界全体では、3割だから、いかに日本人が山に囲まれて生きているかがわかるだろう。
だから当然、その信仰の対象に山が多いのは当然なのだよ。
日本人は、山に人間には及ばない大きな力があると考え、神として敬った。
そして山に足を踏み入れることは、
神様の領域に入ることを意味するわけだ。
つまり、「山を登る」こと自体が、人間の力の及ばない自然の大きさを身体で感じることとなる。
山の険しさ。雄大な自然。動物の鳴き声や自然の織り成す音を感じながら神様を体感し、近づく。
それが「登拝」というわけだ。
だから日本には、
大神神社のように本殿がなく、山自体がご神体という神社も多いのだよ。
その代表格が、
富士山だろう
富士山山頂には富士山本宮浅間大社の奥宮(おくぐう)があるが、
これこそ富士山自体がご神体である所以さ。
昔は、日本人は山へ登り、神様と出会った。
それが近年になり、「もっと身近で気軽に参拝したい」という思いから、山麓に拝殿が建てられるようになったわけだ。
こうやって、街中で気軽に神様に参拝できるようになった。
そして、もともと神社があった場所を「奥宮」と言っているのだよ。
一昨年、タカが挨拶に訪れた須我神社(雲南市)にも、
山道を登ったところに、
スサノオ夫婦が祀られる、夫婦岩が奥宮に鎮座している。
これが山を登ること自体が、神様を体験し近づく行為だった理由だ。
日本人は、山を登ることを登拝と言って、「神様に近づく」行為と考えた。
反対に外国人は、山に登ることを「自然を征服する」行為と考えた。
我々からすると、この差がものすごく大きいがね。
これが、自然に宿る我々のような神々を畏れ敬う日本人こそが最強だと考える所以さ。
人は何事も征服などできんのだよ。
つねに何かに生かされ、何かを生かしている。
そのことをどうか忘れずにいたまえ。
その心があれば、きっと強くいられるだろう。
諸君がいるから我々は頑張れるのさ。
今日も元気に過ごしたまえ。
さらばだ!!
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今日もご愛読ありがとうございました!