「タカやーっ!!わかったがね!!」



ガガが朝から上機嫌で声をかけてきた。


「お・・・おはようございます。なんか朝から元気ですね」


「そうなのだ!!なぜなら、謎が解けたからな」

僕の言葉などお構いなしに、ガガはまくし立てるように言う。


「ナゾ?」


「さよう。我は最近、疑問に思っていたことがあったがね」

偉大なる龍神は嬉しそうにそう言うと、息を整えてから説明を始めた。


「最近やりたいことをやりたまえと言うと、『じゃ、やりたいことのために他人に迷惑をかけてもいいんですね?』というヤツがいるのだ」


「ああ、いますね」

僕は苦笑いを浮かべる。


「やりたいことをやるがね」

「好きなことをするのだよ」


それはガガさんが常に言ってきたことである。


でもそれを、

「他人に迷惑をかけてもいい」

「自分勝手になっていい」

と解釈する人がたまにいるのだ。


「うーん、それってかなり幼稚よね。言葉の表面上しか捉えてない気がするわ」

コーヒーメーカーをセットしながら、ワカが言う。


「その通りだ。我はそういうヤツの感覚を長らく疑問に思っていたのだが、その謎が解けたのだよ!」


ほうほう。それは僕たちも答えを知りたいところである。


「ぜひ教えてください」

と、僕たちはそろって頭を下げる。


「おそらくそいつらのやりたいことというのは、

『周りに迷惑をかけたい』なのではないかね?」



・・・・・・。


・・・・・・。



なんという衝撃!!

僕とワカは口を開けて顔を見合わせた……。


その考えは、なかった!!



「そもそもだ、日本人がなぜ『他人に迷惑をかけてはいけません』『自分勝手に振舞ってはいけません』と言うと思うかね?」


「それは・・・」


僕は少し考えてから、慎重に言った。


「人に嫌な思いをさせたくないという思いや、悩ませたくないという気持ちからから生じるものではないかと」


僕の言葉に、ガガが我が意を得たりとが大きく頷いた。


「タカや、やるではないか、正解だ。

日本人は思いやりに溢れた民族だがね。

その思いやりとは他者を思う気持ちだ。それが日本の謙虚さや道徳心に繋がっていったのだよ」


「よくわかるわ。誰かに言われたからとか、世間で言われているからじゃなくて、

『他人に嫌な思いをさせたくない』という自分の意思から生まれた気持ちなわけね」


ワカが唸る。

コーヒーも出来上がったようだ。いい香りが漂う。


結局、やりたいことをするために「他人に迷惑をかけてもいい」と思っている人は、思いやりに欠けているんだと思う。

他者を思いやる心がないから、

「人に迷惑をかけてはいけませんよ」

と、言われると、「押さえつけられてる」「命令されてる」と感じて反発してしまう。



多くの良識ある人は、

「そんなことわかってるよ。私だって嫌な思いをさせたくないもの」

って思っているんじゃないだろうか。


「やりたいことがあるなら、他人に迷惑をかけずにできる環境を自分で整えることが大切だがね」


「それも含めての思いやりですもんね」


僕はそう言った瞬間。


そういえば黒龍さんが前に「環境をつくる」という話をしていたな、と思い出す。


「もしや黒龍さんが先に気付いていたか?」

とは言わないでおこう。

そう、世の中には言わなくてもいいこともある。


それにこれもガガさんに気持ちよく仕事をしてもらう環境を作ることだ。

うん、そう思う(笑)。


その時の記事はこちら

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