先日のブログでも触れましたが、
今日から明日にかけて、大嘗祭(だいじょうさい)が斎行されます。
毎年、11月23日には宮中で天皇が新しくできた五穀を神様にすすめ、自らも食す新嘗祭(にいなめさい)という儀式が執り行われますが、新天皇になった最初のこの儀式を特別に大嘗祭と呼んでいるのです。
新嘗祭は、すでにアマテラスが執り行った旨が古事記にも書かれていますが、
新天皇の即位後に大嘗祭として、特別に大きな規模で行ったのは第40代天武天皇の御代から。
天武天皇の在位は、673年-686年ですから、もう1300年以上もの歴史がある大規模な神事ということになります。
大嘗祭で使う新米の収穫地は、カメの甲羅を焼いて占う「亀卜(きぼく)」という非公開の秘儀で決められ。
今回の大嘗祭では、東日本が栃木県高根沢町、西日本が京都府南丹市の水田に決まりました。
それぞれの地で収穫された稲は皇居へ運ばれ、神様に供えられる新米や酒となって祝宴の料理にも使われるのです。
そして14日の夕方18時から行われる
「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」では、灯りに電気は使われず、松明などの灯りのみで執り行われる幻想的なもの。
白い祭服に身を包み、儀式を執り行う陛下のお姿は皇祖アマテラスの子孫としての威厳に包まれたものでしょう。
日本はかつて、「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と呼ばれた国です。
これは、みずみずしい稲穂がたくさん実る国という意味。
つまり、五穀の実りを祝うことはそのまま、国の繁栄を祝うということ。
そんな日本人にとって、最も嬉しく盛り上がる季節を新天皇共に国民みんなで喜びましょう。
ちなみに、「大嘗宮の儀」が執り行われる大嘗宮は、一般参観が11月21日から12月8日まで、皇居・東御苑で行われます。
入場時間は午前9時から午後3時までで、参入は坂下門からとのこと。
機会があったらぜひ、足を運んでみてはいかがでしょう?
天皇陛下、1代1度きりの神事が行われた宮を訪れる機会は大変貴重な経験になると思います。
※ちなみに現在、大嘗祭に関する法規は何もありません。
戦前の旧皇室典範には入っていたのんですが、戦後の現典範では削られてしまいました。
これは以前からお話している通り、神様と日本人を切り離すため。
たとえ法規がなくても、こういう素晴らしいお祭りこそ、しっかりと受け継いでいきたいものですね。
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