今朝のブログ
にはたくさんの反響を頂きました。
やっぱり皆さん、自分の関係する神社のことは気になるんですね。
これはとても素晴らしいことだと思います。
というわけで、せっかくなので神社の豆知識シリーズをもうひとつ。
皆さん、「境内社」ってご存知でしょうか?
けいだいしゃって読むんですが、主祀神の祀られる本殿の他に境内に、小さな社がある、アレです。
多くの方が見かけたことがあると思います。
境内社は、大きくふたつに分けられて、
「摂社」と「末社」があります。
このふたつを簡単に説明すると、
摂社は、主祀神や神社の由緒に関係する神様が祀られている社です。
主祀神の妻とか子供とかの家族だったり、一緒に行動した仲間だったり。
神社の創設に関係した神様など。
末社は、その他の神様。
ということになります。
と言われても、なかなか理解するのは難しいかもしれませんよね。
そこでこちら、
出雲大社を例に挙げてご説明したいと思います。
出雲大社には、
摂社が8社。
末社が2社。
あります。
社名と、御祀神、主祀神オオクニヌシとの関係をざっとご紹介すると。
【摂社】
御向社(みむかいのやしろ):スセリビメ(妻)
天前社(あまさきのやしろ):サキガイヒメ、ウムガイヒメ(貝の神様で、兄神に殺されたオオクニヌシを生き返らせた)
門神社(みかどじんじゃ):宇治神、久多美神(オオクニヌシの聖域を守る門番の役目)
筑紫社(つくしのやしろ):タギリヒメ(妻)
この4社は、
本殿を囲む水垣内にあるため直接目にすることはできません。
水垣の外からお参りするといいでしょう。
そして本殿の裏側に回ったところにあり、地元では「素鵞さん」(そがさん)と親しまれている
素鵞社(そがのやしろ):スサノオ(オオクニヌシの先祖神であり、妻スセリビメの父親)
それに本殿の西側に2社並ぶ、
氏社(うじのやしろ)
北側:アメノホヒ(出雲国造(宮司家)の祖先神)
南側:宮向宿禰(みやむきのすくね)(アメノホヒの17代目の宮司)
そして、祓橋の西側にある、
野見宿禰神社:野見宿禰(13代出雲国造)
となります。
これに末社が、
八百万の神様が、旧暦10月にお泊りになる十九社(じゅうくしゃ)が、東西に。
稲荷の神様でもあるウカノミタマを祀る、釜社(かまのやしろ)が東十九社の隣に鎮座しています。
このように神社には、様々な神様がいらっしゃるのがおわかりになると思います。
主祀神を助けた神様やお世話になった神様など、
ひとつの神社だけでも、多くの神様がチームを組んで僕たちを守ってくれているわけです。
ぜひ、こんど神社に行った時には、
境内にある小さな社にも気を留めてみてください。
新しい出会いがあるかもしれません。
※出雲大社の末社、十九社についてのお話はこちらもどうぞ
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