ただ事実のみを述べたいと思います。

 

3.11の東日本大震災のあと、福島第一原発事故(通称フクイチ)による放射能汚染が問題になりました。

 

震災のあと、放射能の数値が高いという理由で疎開させられた福島県民も大勢いました。

 

食品に関するリスクコミュニケーション食品中の放射性物質に関する現状と今後の取組~正確な理解のために~議事録」より

 

「事故の1週間後から1年間 にわたっては、この暫定規制値というものが施行されてきたわけです。このときは、1年間でした けれども、一般的な食品が500ベクレル、1キロ当たり500ベクレル、牛乳や乳製品、水に関しては 1キロ当たり200ベクレルというラインを超えないようにしましょうというものが規制値だったわ けです。」

 

原発事故前の食品の安全基準は、10ベクレル/Kg未満でした。それが50倍の500ベクレルとは? 不安に思いませんか?

 

食品の安全基準が500ベクレル/Kgというのは、「核戦争が起きて、何も食べるものがないときに仕方なく許可する基準」です。

 

しかし、日本全土が放射能汚染された訳ではなく、500ベクレル/Kgなどという高い放射能が米から検出されたのは福島県の一部地域からだけでした。

 

政府が勝手にゴールポストを動かしたのです。

 

 

山本太郎「放射性廃棄物と食品の基準値は、1Kgあたり100ベクレルで同等。それを子どもに食べさせているのが日本。その事態をマスコミは報道しない」

 

実際に、フクシマ原発事故の前は、放射能に汚染された防護服などを100ベクレル/Kgほどの値で放射性廃棄物として、燃やすわけにもいかず、ドラム缶に詰めてました。

 

もしも、福島原発事故のあとも食品の安全基準が10ベクレル/Kgであれば、山本太郎の「ベクレてる」発言は間違いということになります。

 

しかし、それまでの安全基準の50倍の500ベクレル/Kgの食品を、これまでの放射性廃棄物と同じ値を示しているコメを「ベクレてる」と言ったとして、背景を知れば間違いと言えるでしょうか?

 

どうも「ベクレてる」というキャッチーな言葉に、何も調べることなく脊髄反射的に噛みついている人が多いように思えてなりません。

 

 

補足すべき事項として、ベクレルというのは科学的医学的立証なしに誰かが勝手に決めた値です。

 

なので、国によって決めている安全基準も異なります。

 

 

山本太郎が正しいとも間違っているとも言えません。低放射線被爆の健康への立証がされていないからです。

しかも、それの人体実験は不可能です。

 

政府は東日本大震災後に、積極的に福島産のコメを国会や霞が関の食堂や弁当等に用いました。

 

山本太郎の背景情報なしに、言葉だけが独り歩きしてディスられたのだと思います。

 

能登地震(令和6年能登半島地震)で「カレー食べた」とか叩かれている山本太郎ですが、どっかの国の首相は呑気にBS生放送に出演してるみたいですね。なんだかな。