ヨーロッパ一周のツアー旅行へ行ったときのこと。
食事をするとき、ひとりだけ赤ワインでなく、白ワインがテーブルへ運ばれてきたことがあった。
それを見た一人のオバサンが目を吊り上げ、物凄い形相で「赤!赤!赤!赤!赤!赤!赤!赤!」
と叫びはじめた。
外国人のウエイターに日本語が通じる筈もない。ウエイターは困ってフリーズしてしまった。
僕は「赤ワイン」を英語で何と言うのか分からないので、黙って見ているしかなかったのだが、
あとから辞書を引いたら、赤ワインはそのまんま「レッドワイン」だった。
あのとき、「エクスキューズミー、レッドワインプリーズ」と言えば良かった。
気が狂ったかのように「赤!赤!赤!赤!赤!赤!赤!赤!」と叫んでいた滑稽なオバサンの姿が忘れられない。




