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【原子炉損傷】 事故は重大な局面を迎えた。

【原子炉損傷】 事故は重大な局面を迎えた。・・・(オリーブの声 )

原子炉は、壊れている。

是が小紙の結論である。

1)原子力安全委員会の代谷誠治委員は「圧力が出ているのは1号機だけ。2号機3号機は出ていない。どこかが損傷している可能性が高い」と話した。

また東電が28日会見で敷地内から検出されたと発表した微量プルトニウムは「1~3号機で燃料が破損溶融しており何号機から出ても不思議はない」と語った。

2)東電会見で現場をよく知ると見られる担当者は「壊れていると云っても、どこまで壊れているのかと云えば全部が壊れて全部漏れていると云うわけではなく、一部漏れている状況だと見ている。」

「圧力容器の圧力が抜けているのも同じ」と述べた。

これ以外にも以下の通りの証拠がある。

3)毎日注水しているが、1号機の原子炉容量は200トン、2号機3号機は330トンである。

しかし原子炉の水位は増えていない。つまり核燃料棒を冷却するために注水しなければならないが、水位が1号機~3号機まで全く回復しない。
(官邸公開データ)

4)原子炉建屋下辺りのたまり水から炉心から漏出したとみられる高濃度の核分裂生成物が検出された。

テクネチウムは極めて半減期が短い核分裂生成物であり、その時間は6時間だから、少なくとも24時間以内に漏出したものであることがほぼ確実。
その他も所謂、核分裂の際に生成される放射性物質のオンパレードである。

5)これらから原子炉が損傷し、何処か原子炉下部から核分裂生成物が漏出していることは確実となった。

6)しかも長時間燃料棒が露出しており、炉心の下に多量の核分裂生成物が溜まっていることもほぼ間違いない。

7)1号機の格納容器圧力はなんとか維持できているようだが、2号機3号機は既に原子炉圧力容器圧力・格納容器圧力ともに外気と変わらない状態であり、所謂、通々であると見られる。

この場合、立ち上っている水蒸気は原子炉由来のものであるとみなせる。

最も可能性が高い損傷推定は、昨日述べたとおり制御棒駆動機構ハウジング貫通部熱損傷である

なお熱損傷と圧力損傷は相対的なものであるから、両方が関係しているが、2号機3号機の故障兆候から、熱損傷の可能性が極めて高いと云うのが見解である。


明日を信じられる時代になって欲しい。

(図は浜岡原発での事故事例)

皆さんが聞きたいのは今後のことであると思われる。

結論から云って、東電が目指した冷温停止は厳しくなり、なんらか原子炉隔離政策が必要な第二フェーズ段階に入らざるを得ないだろう。

今後、長期的に炉心を冷やす必要があることは確実で、かつ、その注水した水は核分裂生成物に汚染されて漏出されるから、それを海中に長期的に放水するわけには行かない。

期間は年単位になるからだ。

因って、原子炉を隔離し、外部に出て行く放射性物質の放出をどう抑制するか、炉心から漏出する放射性物質に汚染された水をどう処理するかが焦点になる。

一方、炉心下部には確実に落下した燃料が溜まっていると見ており、炉心下部の温度測定も欠かせない。

なお注水した水は確実に漏出しているから、その漏出した水はどこかで処理するしかない。

いずれにせよ、福島第一原発事故は第二フェーズに入り、復旧から遮蔽措置へと向かうことになる。

事故は重大な局面を迎えた。

オリーブ拝