これってすごいことだって感じた。
神さまの思いつきなのか…
ちぃは、横浜にやってきてくれた。
あたしに逢いに来てくれた

すごく逢いたかった。
たくさん話がしたかった。
高校時代を思い出して、あの頃に戻った気がした。
あれから30年の年月が過ぎて、ずいぶんと長く生きたもんだって笑ってみたけどさ。
あたし達の年齢っていろんなことが、津波のように押し寄せてきて、自分の頭の中では解決できないことが多すぎる。
子どもが少し大人に近づいて、自立したこともそうだし
親が年取ってきて、介護だったり介助だったりをすることになったり
今までは感じることができなかった、夫婦の擦れ違いだったり…
我慢することができなくて、自分事が精一杯になっちゃう日だって、ね。
そんな時は自分がいちばん自分らしくいられる場所を探す。
学校の教科書にもどこにも書いてなかった。
誰も教えてくれなかった。
本当の自分自身の見つけ方。
自分がいったい誰で、これから先にどこに向かって進めばいいのかってこと。
誰に聞いたらいいんだろう。
今の自分でいいんだよってことを、誰かに言って欲しかったんだよね。
背中をポンって押して欲しかったんだよね。
子どものように大泣き

そして…また溢れてくる涙。
長いこと、ずっと1人で頑張ってきたんだね。
そう、人はみんな完全体じゃない。
それぞれが、それぞれの形で生きていくんだ。
だから面白いし、ね。
だから、つらい時にはつらいっていって泣けばいい。
苦しいことを苦しいっていえればいい。
無理して派手に笑う必要なんてどこにもないんだから。
苦しいくらいに頑張り続けて、大げさなくらいに笑って楽しんでる風は…もうやーめた。
自分の今を大事に生きていこう

夫婦は他人なんだから、わかり合うことの方が難しいよ。
夫婦は、夫婦になった時に忘れちゃうんだ。
あの時…

相手のことをどれだけ大事に思っていたかってこと。
どれだけ必要に感じていたかってこと。
それから…
ずーっと守ってほしかったんだってこと。
近くにいると、見えなくなってきちゃうんだよね。
だってほら、老眼になってきちゃうんだもん


でも、ちぃ
いつでも思いだして。
あたしは…ここにいるよ。
いつまでもここにいるよ


