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先日出先で見た光景。


小さな子がお母さんと思しき人の手を繋ごうと一生懸命追いかけていた。


その子が手を繋ごうと掴むんだけど、その度にお母さんは手を振り払って、なんならその勢いがすごくて子供がバランス崩して倒れるくらいだった。


それでもお母さんはそのままズンズンと進んでいくし、その子はまた立ち上がって一生懸命走ってついていこうとする。


また手を繋ごうとしては振り払われ、置いていかれ、立ち上がってまた追いかけてを繰り返していた。


でもお母さんは都度振り返ってその子がついてきているか確認していた。


エスカレーターに乗る時になったら、しっかりとその子の手を繋いでいた。


何が言いたいかと言うと、その瞬間だけを見たら何てひどいお母さんと思うかもしれないけど、きっとそれだけ精神的にいっぱいいっぱいなんだろうと言うこと。

子供と手を繋いであげる余裕すらないんだ。


だけど、その子のことを可愛がってないわけじゃない。

心配してないわけじゃない。


そんな状況でもちゃんと危なくないように見てる。


そのお母さんのことを責める気はない。



だけど、何度振り払われても一生懸命追いかける子の姿を見ると、やはり涙が出そうになった。


それだけ小さな子供にとって、親って絶対的な存在で、大好きな存在なんだなと思った。


どんなに冷たくされても親への気持ちは変わらない。




私も気持ちに余裕がない時、充希が手を繋ごうとしても繋がない時がある。


だけど、その時の充希の気持ちとかちゃんとわかってなかったと思う。


客観的にあの子を見て、手を繋ごうとしている子の手を振り払うのってこんなに胸が痛むことなんだと思った。


子供が親と手を繋ぎたいと思ってくれる期間なんて、長い人生の中でほんのわずかな時間。


子供が無条件に親を好きでいてくれる期間も限られている。



きっとまた余裕がなくて手を繋ぐ気にならない時があると思うけど、そんな時でもやっぱり子供が手を差し出してきたらその手を繋いであげたいと思った。






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