印刷技術 異業種 | 1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

私は、18歳で工業高校を卒業して、最初に就職したのが、当時150名位の

従業員を抱えた、名古屋市内でも5本の指に入ると言われた印刷会社でした。

その後、印刷会社ばかりを転職して行く事と成るのですが、従業員6名の会社、

30名の会社、150名、40名、5名、30名の会社と、規模的には様々です。

 

ただ、この転職した会社の全てが、印刷会社だったんですよ。今現在は印刷の

機材メーカーにお世話に成っていますが、印刷会社以外へ就職したってのは、

60歳間近を迎えて、生まれて初めての経験だったんです。

 

印刷業って言うのは、仕事柄、様々な業種の方達が、お客さんに成りますから、

本当にいろんな業種の方と知り合いに成れるのですが、実際に異業種で働いた

経験が無い私にとって、それら、各業種のプロの方達のお話は本当に魅力的で、

何時間、話を聞いていても飽きないんですよね~。

 

先日も、昔は、離れ島の旅館で働いていて、釣り船のお世話とかもしていた~

って人の話を聞かせてもらっていたんですが、まぁ、本当におもしろかったです。

「ええッ!魚、捌けるの?」 旅館の調理場の仕事もしてたから、魚を捌けなきゃ

仕事に成らないですよ。「釣船って、船酔い大丈夫?」 最初はキツかったけど、

慣れれば大丈夫ですよ。「でもさ、船でお客さんを連れて行って、もし釣れなかっ

たら、メッチャ文句を言われたりしない?」 ああ、そりゃ言われますよね~。

 

もっと前には昔、河川の水質検査をやっていた。って人の話を聞かせて頂いたん

ですが、異業種を知らない私にとっては、「ええッ!そんな仕事も有るんですか!」

って、正直、ビックリしました~。・・・異業種の話を聞くってだけで、ワクワクして

しまうんですが、これが、道楽の話に成ると、もう、それ以上にワクワクです。

 

軽自動車のジムニーで、山の中を走り回っていただとか、サバイバルゲームで、

エアガンの自動小銃を持って、野原を駆けずり回ってたとか、こりゃもう、いくら

時間が有っても足らないくらいに、魅力的な話ばかりですわ。

 

私ら、印刷会社って言うのは、様々な業種の方が、お客さんに成って下さいます。

私の場合だと、古くは、陶器の製造屋さん、飲料水のメーカーさん、ひな人形の

メーカーさん、自動車ディーラーさん、玩具メーカーさん、化粧品メーカーさんに、

養毛剤のメーカーさん。和菓子屋さん、食品メーカーさん等々・・・。

 

こうした方達が、時には、印刷の立会いに来て下さるんですよ。私にとって、こりゃ、

ワクワクの異業種さん達ですから、印刷物のデキを見て頂くよりも、その方達の、

苦労話とかを伺うのが大好きでして。「へぇ~、この商品のボトル、そんなに苦労を

されて作られたんですか~」・・・そうなんです、このボトルの赤色を、ウチの部長が

なかなかOKしてくれなくて、本当に苦労しました。

 

「って事は、この印刷物のボトルの写真、この赤い部分が最重要部分ですねッ!」

そうなんです!そこだけバッチリなら、一発OKを部長からもらえますから、何とか

宜しくお願いします!「了解ですッ!任せて下さいッ!」

 

異業種の方の話が大好き。話をする事、それ自体が大好き。何よりも、一生懸命に

物事をやってる人が大好きなので、立ち合いに来られた方とは、すぐに打ち解けて

仲良く成ってしまいます。だから、立ち合い印刷は大好きでしたし、今の仕事の様に

日本全国、初めて出会う人達と巡り合えるのは、いつもワクワクです。

 

そう言う人間ですから、展示会やセミナーなど、どこかでお会いする事が有ったら、

気軽に声を掛けて下さい。印刷の難しい話をするのも好きですが、道楽にドップリと

浸かっている人の話が、何よりも大好物です(笑)。