私の印刷セミナーで、10年以上前には、よく話をさせて頂いていたのですが、
チョッと漠然とした質問で、「色は何で決まるか?」 ・・・なんて言う、お話です。
例えば、A4判のコピー用紙(白い上質紙)が有って、それを普通の部屋の中で、
「この紙、何色?」って聞いたら、100人中、100人が、「白ッ!」って答えます。
でもね、この部屋に、外から入って来る全ての外光を、カーテン等で遮断して、
真っ暗な部屋にしてしまったとしましょう。そして、真っ赤なスポットライトの光を、
このコピー用紙に当てる。・・・「この紙、何色に見える?」
真っ赤なスポットライトに照らされた、本当は白い紙なんですが、赤い光しか
無くて、その赤い光をコピー用紙が反射して来るから、「この紙、何色に見える?」
と聞かれれば、「赤ッ!」としか答えられないですわね。
色はね、「光」で決まるんですよ。 ・・・すごく簡単な例を出すなら、例えば、
デパートで、とても気に入った色の服が有ったので、喜んで買って来て、家で着て
みたら、ぜんぜん、色が違っててガッカリした~。なんて話が、昔はよく有りました。
デパートの白熱球のような、黄色っぽい照明で見た時の雰囲気と、家に帰って、
家の、青白い蛍光灯の光で見た時の差。 って事なんですわね。
「色は光で決まる」
本当は白い紙なのに、赤い光のみを当てれば、赤色の紙に成り、緑色の光のみを
当てれば、緑色の紙に成ってしまう。・・・何よりも、光の無い世界に色は有りません。
真っ暗な部屋の中で、何のスポットライトも当てずに、真っ暗なままだったら、こりゃ、
「この紙、何色?」って聞かれても、全く見えないのだから、色なんて分かりません。
光が有るからこそ、色彩が存在するってワケなんですわ~。
光と色彩の関係が、歴史上、初めて学術的に発表されたのは、17世紀半ば。
発表したのは、「万有引力」で有名な、ニュートンです。ニュートンって、やっぱり
スゴイ人ですよねェ~。「万有引力」、「微積分」、「光学」。この三つを総称して、
「ニュートンの三大業績」なんて言われていますね。
・・・またまた、出張が続いてしまいます。しばらく、ブログが更新出来ないかと
思いますが、質問等はいつでも見られるようにしておきますし、緊急な質問が
有れば、早目に回答しますので、遠慮なく、ご活用下さいませ~。