●質問
2%でエッチ液を使っていたのですが、少し汚れが気に成っていたので、
エッチ液メーカーの指導で、5%で使用する事に成りました。
確かに使い易くは成りましたが、こんなに入れても良いものでしょうか?
何か、弊害が出そうで怖いのですが。
●回答
んッ!5%となッ!そりゃスゴイ量ですねぇ。エッチ液メーカーが、
そうしなさいと指導したんですか。・・・そりゃ、アレですよ。エッチ液メーカが、
エッチ液をイッパイ売りたいんで、そう言う指導をしたんじゃないですか?(笑)
2%と5%じゃ、倍以上の消費ですから、エッチ液も、倍、売れますもんね。
冗談はさておき、5%は入れ過ぎだと思いますよ。そんなに入れなきゃ汚れが
取れんってのは、何か他に問題が有るんじゃないですかねぇ~。
今時のエッチ液は、強烈な物が多いですから、5%も入れたら、弊害が出ると
思いますよ。例えば、油性なら乾燥不良とか、UVなら濃度低下とかね。
それとですねぇ、今時のエッチ液には、活性剤ってのが使われてるんですよ。
活性剤ってのは、簡単に言えば「液体洗剤」なんですわ~。
印刷中に、湿し水は、版面からブランケットに転移して、紙にまで届いてしまいます。
つまり、紙の表面が、湿し水で、印刷中に濡らされてしまってるって事なんです。
紙ってね、表面を水で濡らされると、その表面強度が極端に落ちてしまいますよね。
紙の表面を水で濡らして、指先で、コシコシと擦ってやれば、表面がボロボロに
成ってしまいます。そして、その水が、石鹸水だったとしたら、こりゃ、より以上に
表面が弱く成ってしまうんですわ~。
4色カラーの印刷で、1色目の墨で、紙の表面がボロボロに成ってしまったら、
2色目以降の網点がキレイに着こうとしても、こりゃキレイに着く事が出来ないん
ですわ。
ですから、エッチ液ってヤツは、実は、出来るだけ薄目に使いたいんですよ。
メーカーが、2%と言うなら、その半分の1%で。なんて具合に、メーカーが
推奨する添加量の半分くらいからテストして、出来るだけ少な目で制御出来る
ように、機械の設定やメンテをして行きたいですね。
そう考えた時、5%なんてのは、とんでもない事だと認識して下さい。
それは、アカンです。