印刷Q&A ブラン洗浄の時期 | 1級技能士・成田の印刷技術

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1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

●質問


ブランケットの洗浄タイミングに関しての質問です。

例えば、3万通しの仕事があって、自分の場合は、5千枚毎に

ブランを洗浄するのですが、これは、洗浄し過ぎでしょうか?

もっと、多くの枚数を通してから洗浄するべきなのでしょうか。


●回答


私は古い人間なので、ブラン洗浄に関する考え方は、今の人達とは違うと思います。

と言うのは、私の場合、ブランの自動洗浄機を使った事が無いんですわ~。

ブランは、手で洗浄するってのが、私にとっては当り前の話なんですよ。


手で洗浄するので、正直言って、頻繁に洗浄するのはイヤなんですわ。

だから、朝から3万通しの仕事が有ったら、こりゃ昼までに仕上げてしまいたい。

それならば、3万枚通す間、ブラン洗浄は一切行わない。ってのが私の考え方です。


3万枚、一気に通しても、品質が悪く成らない資材選択ってのが、私の第一条件です。

ブランケットは当然のことながら、インキやエッチ液なども、その観点で選択しますし、

ローラーのセッティングや、インキ、水の出し方なども、その考え方が最優先です。


・・・今時は、菊半才機でも、当たり前のように、自動のブラン洗浄機が付いてますよね。

この自動洗浄機の場合は、考え方が違うと思うんですよ。ぶっちゃけ、自動専用機って

手で洗うほど、キレイには洗えんですよねぇ。


手ほど、キレイに洗えんとなれば、ブランがメチャ汚れてしまう前に、つまり、汚れが

軽いうちに、早め早めに洗浄してやった方が、こりゃ楽にキレイに出来るってワケです。

自動洗浄だから、ボタンを押すだけのことなので、手軽に洗えますしね。


そんなワケで、自動洗浄の人達は、早め早めに洗浄するみたいなので、5千枚ごと

ってのは、別に悪くは無いんじゃないですかね。


でもね、自動洗浄機を使っていたとしても、品質を劣化させずに、3万枚通し切るって

言う資材選択の考え方は、とても大切だと思いますよ。是非、挑戦してみて下さい。