今日は「テクニカルが暗示する小林製薬の行く末」というお題で書きたいと思います。
昨日、メールマガジン臨時増刊号【ブレイクアウト手法で買った銘柄】 2024年4月1日を配信しました。
臨時増刊号【ブレイクアウト手法で買った銘柄】2024年4月1日
以下のチャートは、今回のメールマガジンで紹介している銘柄の日足チャートなのですが、上値目途を、CからABの値幅に対するフィボナッチの161.8%戻しに当たる1746円を考えています。
TradingView提供のチャート
メールマガジンをご購読いただいているまりりさんは、3月の利益が188万円になったそうなのですよ。
今月は権利落ちに怯えて利が乗っているものはほとんど精算したら、188万円の利益に🤑
ありがとうございます~🍀
まりりさんは、銘柄毎のウェイトのつけ方が上手ですからね。
この調子なら半年で1000万円超えるかも?
さて、昨日の日経平均は566円安と大幅に反落し、終値は3万9803円になりました。また、TOPIXは47.40ポイント安と大幅に反落し、2721.22ポイントとなりました。
昨日の東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がりが287銘柄、値下がりが1331銘柄、変わらずが34銘柄でした。
昨日は、新年度に入り、機関投資家による益出し売りで下落したので仕方ないですね。
また、昨日は日銀短観が発表されたのですが、大企業の製造業景況感が悪化したことからトヨタ自動車(7203)等の自動車メーカーの株が下落しました。
ただ、昨日は、中国のPMIが51.1に上昇したことから、中国の景気が底打ちしたとして中国で稼いでいる企業の株が買われました。
ところで、トヨタ自動車(7203)の上値が重いですね。
円安が一段落してしまったことも原因なのかも知れませんが、テクニカル的にも、上値目処に達したからかも知れません。
先日の記事「トヨタ自動車 上値目途にほぼ到達!短期目線ではここから買うのは考えた方がいいですよ」でも書いたことですが、トヨタ自動車(7203)は、エリオット波動第3波(③)が、エリオット波動第1波(①)の値幅の1.618倍に当たる3901円にタッチする寸前の3890円まで上昇したので、もう、いっぱいいっぱいなのかも知れません。
トヨタ自動車の週足チャート
TradingView提供のチャート
ただ、トヨタ自動車(7203)の上昇が、ここで一旦終わったとしても、まだ、上昇波のエリオット波動第5波がありますからね。3901円を抜いて上昇する可能性は高いと思います。
ちなみに、エリオット波動の概念は以下の通りです。
エリオット波動の概念図
話しは変わりますが、先日の記事「小林製薬 今買って大丈夫なの?」のアクセス数が、最近になく多かったのですが、皆さん、小林製薬(4967)を買いたいのですかね。
昨日、小林製薬(4967)のチャートを確認してみたところ、ダブルトップのネックライン(B)から、一番高い山(A)からネックライン(B)までの値幅(AB)に対するフィボナッチの100%押しの4850円が強烈に意識されていることに、改めて気づきました。
以下のチャートは、先週の小林製薬(4967)の週足チャートです。
小林製薬の週足チャート(先週のチャート)
TradingView提供のチャート
上こチャートを見ると、一旦は、ダブルトップのネックライン(B)から、一番高い山(A)からネックライン(B)までの値幅(AB)に対するフィボナッチの100%押しの4850円付近で下げ止まったことが確認できると思います。
先日の記事「小林製薬 今買って大丈夫なの?」で解説したダブルトップを形成した際のテクニカルが示す下げ止まりの目途付近で、小林製薬(4967)は、一旦、下げ止まったように見えます。
そして、以下のチャートは、昨日の小林製薬(4967)の日足チャートなのですが、4850円を下値抵抗ラインとしていることが確認できると思います。
小林製薬の日足チャート
TradingView提供のチャート
ただ、先日の記事「小林製薬 今買って大丈夫なの?」でも解説したことですが、もし、4850円を割ったら、ダブルトップのネックライン(B)から、一番高い山(A)からネックライン(B)までの値幅(AB)に対するフィボナッチの161.8%押しまで下落する可能性があるのですよ。
小林製薬の週足チャート(先週のチャート)
TradingView提供のチャート
とりあえず、小林製薬(4967)は、4850円を割ったとしても、3113円付近で、一旦は下げ止まると思いますけどね。
ただ、下降トレンド中の株は、2段下げ、3段下げがあるので、3113円で下げ止まると思わない方がいいですよ。
例えば、以下のチャートは、今年の1月の記事で掲載したイメージ ワン(2667)の日足チャートなのですが、ダブルトップのネックライン(B)から、一番高い山(A)からネックライン(B)までの値幅(AB)に対する100%押しに当たる地点Cで、一旦、下げ止まり、リバウンドした後、さらに下落して、ネックラインから値幅(AB)の261.8%押しまで下落してますからね。
イメージ ワンの日足チャート
TradingView提供のチャート
では、小林製薬(4967)は、どの辺まで下落する可能性があるかというと303.4円です。
小林製薬の週足チャート
TradingView提供のチャート
株は売られると、徹底的に売られるので、今回のような不祥事が発生した場合は、さっさと手仕舞うに限ります。「見切り千両、損切り万両」と言いますからね。
先程も書いたように、株というのは、一旦下げ出すと、2段下げ、3段下げというのがあるので、うかうかしてられないのですよ。
なお、以上のケースは、303.4円が最悪の場合としていますが、もっと下がって、ダブルトップのネックライン(B)から、一番高い山(A)からネックライン(B)までの値幅(AB)に対するフィボナッチの361.8%押しまで下落する可能性もありますよ。
そしたら、マイナス2509.5円?上場廃止か?
小林製薬の週足チャート
TradingView提供のチャート
上場廃止はないにしても、どのくらい下落するかわからない下降トレンド中の銘柄に手を出してはいけません。
逆張りで小林製薬(4967)を買っても、下げた時の下げ幅が滅茶苦茶大きくて、上昇した時の上げ幅はリバウンド分ですよね。取るリスクに対して、リターンが少ない過ぎる。
また、損切りラインを設定しても、上昇確率が低いのですから、損する確率の方が高いと思いますよ。
まぁ、こういう銘柄を買う人は、頭が良い人とは言えませんね。
不祥事で株価が下落した場合は、上昇期待が剝落したのですから、大怪我をしないように損切りすべきだと思いますよ。
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