平成30年5月分読書メーターまとめ | たてつのゲームプレイ&読書日記

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ゲームや本について、ゆるゆると書いています。最近は「いけにえと雪のセツナ」のプレイ日記を書いてます。

今回は、平成30年5月分読書メーターまとめです。

5月は6冊とまあまあの冊数でしたね。

5月は、古野まほろ先生の天帝シリーズ以外のものを読んでみましたが、古野節はかなり鳴りを潜めていますが、それでもそこはかとなく古野先生の作品だなあと思えるものでした。

上遠野先生の事件シリーズは、文庫化を機会に読者が増えてくれることを期待してしまいます。

5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2055
ナイス数:79

命に三つの鐘が鳴る: 埼玉中央署 新任警部補・二条実房 (光文社文庫)命に三つの鐘が鳴る: 埼玉中央署 新任警部補・二条実房 (光文社文庫)感想
警察小説ですが、取り調べが終わるごとに行われる捜査会議(?)の刑事たちのやり取りが小気味良くて、良かったです。この辺りは古野先生らしさなのかもしれませんが、ちょっと芝居がかった話し方などは、天帝シリーズに比べればだいぶ毒が抜けていて、読みやすかったです。なぜ和歌子を殺したのか、その動機や背景が二転三転する様は見事で面白かったです。
読了日:05月30日 著者:古野 まほろ
屋上 (講談社ノベルス)屋上 (講談社ノベルス)感想
久しぶりの島田作品ということもあってか、3次元物理トリックは一読しただけではイメージが掴めませんでしたが、奇妙な偶然が重なってしまったが故のトリック、というか現象だったという辺りは相変わらず見事ですね。
島田先生の作品にしては登場人物の人生ストーリーが短めもあって、サクサク読めた感じはします。
読了日:05月23日 著者:島田 荘司
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス)QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス)感想
久しぶりのQED。奈々とタタルさんの関係も、事件の巻き込まれてしまうのも相変わらずで、何だか安心してしまいました。ただ、2編収録ということで、中編で少々物足りない感じがしましたね。伊勢神宮や天照大神についてのこれまでの考察を踏まえてのものがあり、また以前の作品を読み返したくなりました。
読了日:05月11日 著者:高田 崇史
博多豚骨ラーメンズ Extra Games (メディアワークス文庫)博多豚骨ラーメンズ Extra Games (メディアワークス文庫)感想
短編集で、どのお話も野球用語でありながら、内容と見事にマッチしている上、面白かったです。真冬のダブルスチールはラーメンズらしい偶像劇ですし、助っ人は榎田の名前の由来やマルティネスとの出会いが意外な形でびっくりしました。一番のお気に入りは、やっぱりフェア・マネーで、ミサキとメケのコンビは本当に癒されます。
読了日:05月08日 著者:木崎 ちあき
殺竜事件 a case of dragonslayer (講談社タイガ)殺竜事件 a case of dragonslayer (講談社タイガ)感想
ノベルス版は既読です。文庫版での新要素は、解説だけなのかしら。何度読んでも面白いです。ファンタジー設定でのミステリとして、事件シリーズの中では一番ミステリらしい作品だと思います。この作品での一番のお気に入りは、やっぱりソキマ・ジェスタルスでのリスカッセさんの活躍ですね。それと、ヒースとリスカッセさんとの関係は何とも言えないところが良いです。
読了日:05月06日 著者:上遠野 浩平
セーラー服と黙示録 (角川文庫)セーラー服と黙示録 (角川文庫)感想
冒頭の教皇庁のくだりはかなり難解というか読みにくくて、天帝シリーズは既読でしたが、別シリーズだと勝手がだいぶ違うのかなと心配になりましたが、舞台が女学校になってからは学生たちがそれぞれ魅力的で、すっかり聖アリスガワ女学校が気に入りました。
謎解きは、推理を分断という方法が新鮮でした。でも謎解きのしつこさはボリュームは天帝シリーズに比べれば小さいものの、相変わらずでしたね。続編もぜひ読もうと思います。
読了日:05月03日 著者:古野 まほろ

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