平成30年1月分読書メーターまとめ | たてつのゲームプレイ&読書日記

たてつのゲームプレイ&読書日記

ゲームや本について、ゆるゆると書いています。最近は「いけにえと雪のセツナ」のプレイ日記を書いてます。

今回は、平成30年1月分の読書メーターまとめです。

1月は9冊と、中々の冊数ですね。

厚めの小説も多いですが、年末くらいから読書意欲が高くて、結構な勢いで次々と読んでしまいました。

古野先生の「天帝シリーズ」はかなり昔、講談社で出ていた頃に気になっていたのですが、しばらく見ないと思ったら、幻冬舎に移っていたのですね。そして、久しぶりに講談社ノベルスで復活ということですが、最初にその復活版を読んでしまうという、かなりトリッキーな読み方をしてしまいました。でも、それがきっかけで天帝シリーズを大人買いして、少しずつですが読んでいる状態ですが、面白いですね(^_^)。

今月も読書意欲は続いていますので、読書数はそれなりの冊数になりそうです。

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:4069
ナイス数:147

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
再読なので大筋は分かっているのに、誰が犯人なのか分からず、そして最後を読んでシンプルだけどその論理に納得してしまいます。コンパクトにまとめられている分、登場人物たちの背景はそこまで掘り下げられていませんが、それでもしっかり個性が出ているのはさすがです。話の本筋に影響するものではないのですが、前に読んだのは旧訳だったのか、新訳では兵隊ですが、違っていた記憶が。何となく事情は察しますが、元のマザーグースの翻訳もそうなるのかな。
読了日:01月28日 著者:アガサ・クリスティー
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)感想
校舎に閉じ込められた8人のそれぞれの悩みが語られる度に、読んでいるこちらは段々心が重くなってくるのですが、それでも読み進めていった先には、悲しい現実が待っているけど、でも最後はさわやかな気持ちにさせてくれました。例えるなら、暗く長いトンネルを抜けた先に青空が広がった感じです。最後まで読んでこそ、良い作品だと思えるものでした。
それぞれの過去というか悩みはバラバラかと思われていたものが繋がっている部分があったことに、素直に驚かされました。
読了日:01月23日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)感想
青春ミステリかと軽い気持ちで読み始め、学校に閉じ込められたその原因などをメンバーたちで解き明かしていくのかと思っていたら、こんなにも重い話だったとは。学生時代に無さそうで、でも有りそうな、そんな人間関係が書かれていて、正直読み進めるのが辛くなりました。でも、その反面彼女ら、そして彼らがどうなるのかが気になって一気に読んでしまいました。下巻でみんな幸せになってほしいです。
読了日:01月21日 著者:辻村 深月
天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)感想
元々はメフィスト賞作品だったとは。でも、読んでみて納得。巻末を読むと全面改訂で読みやすくなったとのことですが、それでも独特のルビや言い回しは読む人を選ぶ作品かと思います。でも、その独特の文章や世界観も読み進めれば自然と慣れ、そして何より後半の徹底的な推理に楽しませてもらいました。とは言えラスト近くの怒涛のSF(?)じみた動機や真相に驚きつつも、それも含めて天帝シリーズ気に入りました。続けてシリーズを読んでいこうと思います。
読了日:01月21日 著者:古野 まほろ
殺人鬼探偵の捏造美学 (講談社タイガ)殺人鬼探偵の捏造美学 (講談社タイガ)感想
冒頭からのシーンがその後の話にどう繋がるのか、考えながら読んでいたのですが、2転3転する謎解きにすっかり騙されました。でも、よくよく考えてみたら、タイトル自体がネタバレと言っても良いので、気付けたのかも。
どこまでも真っすぐな黛刑事に、歯がゆさを感じながらも、応援したくなりました。続きがありそうな終わり方が気になりますね。
読了日:01月18日 著者:御影 瑛路
月世界紳士録 (集英社オレンジ文庫)月世界紳士録 (集英社オレンジ文庫)感想
表紙の雰囲気に惹かれて読んでみました。
ミステリとして分類してよいのでしょうが、「月」に関する事件(トラブル?)を解決するコンビの短編集で、軽めのミステリといった感じですね。
澄雄と靖久のやり取りも話が進むにつれて、中々面白くなってきました。
読了日:01月17日 著者:三木 笙子
屍人荘の殺人屍人荘の殺人感想
デビュー作だからこその思い切りの良さなのか、本格ミステリの題材が詰め込まれて(○○○は別として)いながら、それでも古臭くならず、最後まで一気に読ませてもらいました。素直に面白いと思える作品です。人にオススメできるかどうかは、ちょっとグロさがある分悩ましいですが、そこに抵抗が無く、ミステリ好きなら間違いないです。作者の次回作が大変楽しみです。
読了日:01月14日 著者:今村 昌弘
天帝のみはるかす桜火 (講談社ノベルス)天帝のみはるかす桜火 (講談社ノベルス)感想
最初の青春ミステリという感じの話から、突如青い血がという展開になってびっくりしましたが、それも天帝シリーズはこれが初めてだからでしたが、どの話もミステリとして面白かったですね。お気に入りは最初の話と、東京駅での論理合戦です。外伝的な短編集のようですので、本当はこれまでの天帝シリーズを読んでいた方がより楽しめたのでしょうね。
大変面白かったので、これを機会に天帝シリーズをぜひ読んでみます。
読了日:01月11日 著者:古野 まほろ
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
映画を見て、久しぶりに読みたくなりましての再読です。
結末を知っていても楽しめるのはさすがですよね。
映画版との違いを楽しむこともできました。
これを機会に他のクリスティ作品も読み直してみようかなと思いました。
読了日:01月08日 著者:アガサ クリスティー

読書メーター