今回は、ちょっと毛色が違う本の感想です。
コリン・ジョイス著「アメリカ社会入門」&「イギリス社会入門」NHK出版
ついこの間まで行われていましたロンドンオリンピック(現在はパラリンピック中ですね)の影響により、英国関係の書籍の中、帯の文句等に惹かれて購入した本です。
作者は、英国出身で、日本と米国に長くいたフリージャーナリストです。
「○○社会入門」としては、先に「ニッポン社会入門」という本があるのですが、たまたま行った本屋にあったのがこの2冊でしたので、そろって購入し、続けて読みました。
この本は、英国や米国はこんなところだよ、というより、英国人や米国人はこんな人たちなんだよ、という感じの本です。
この本を読んだらどちらの国の方々にも愛着が湧いてきましたね(*^.^*)。
良い所や、悪いというか他の国の方々から見れば変わった所を、ほほえましく紹介しているので、嫌味もなく、そんな所に好感が持てました。
「アメリカ社会入門」で面白いなあと思ったのは、飛行機に乗ったとき、隣の席の人に話しかける人と、そうでない人がいて、英国人や欧州大陸諸国の人々、日本人は圧倒的に後者で、米国人の多くは前者に属するというものです。
作者は、米国人2人が、英国から米国への飛行機に乗っていると興奮した話し声がするのは、海外で同朋にあったからはしゃいでいたのかと思っていたけど、英国の滞在中電車の中等で話しかけても無視されて続けて、帰りの飛行機で話しかけてきてくれる人がいて、ほっとしただけなんだと、思うようになったということなんですね。
何だかこれを読んで、そんな米国人が愛らしく感じちゃいましたし、確かに日本ではまず間違いなく電車の中では見知らぬ人に話しかけたら、変な目で見られるだろうなあと。
でも、ローカル列車の4人席で相席になった旅行者っぽい感じだったら違うのかもしれませんね。
それと、私海外ドラマ(米国)も好きなんですが、見てると地下鉄でも見知らぬ人で話したりとか見たりするので、それが米国では当たり前なんでしょうね。
この「アメリカ社会入門」を読んでから、米国ドラマを見ると違った見方ができたり、今まで不思議に思えたことも、理解できるようになったものもありました(^^)。
「イギリス社会入門」の方は、印象に残っているのは、「お茶」と「パブ(お酒)」ですね。
お茶は、さすが英国人にとってはかかせないものということが、すごく分かりました(^^)。
「パブ(お酒)」については、お酒にまつわるエピソードや、英国人のパブに対するこだわりが面白かったですね。この本を読むと英国にはパブが沢山あって、なおかつ、それぞれが個性的なんだろうなあと思いましたし、かっこいい大人は行きつけやお気に入りのパブをみんな、一つや二つ持っているんだろうなあと、勝手に想像したりしちゃいました。
2冊に共通して思ったことは、作者のコリン・ジョイスさんが何より魅力的な人だなあということでした(^^)。
この2冊を読んで、次は「ニッポン社会入門」を読んでみたいと思いました。
ということで、読後、元々この2冊を買った某大手書籍店に行きましたところ、ロンドンオリンピックも終わってしまったためでしょうか、コリン・ジョイスさんの本は平積みから本棚に移り、「ニッポン社会入門」も置いていませんでした・・・。
気長に探すとします(^^)。