久しぶりに読書感想で、今回は2冊です。
1冊目は、葉山透著「0能者ミナト4巻」メディアワークス文庫です。
「0能者ミナト」は4巻ということで、シリーズものです。
1巻ごとに完結しているもので、これまでは短編が集まったものがほとんどでしたが、今回は1巻丸ごとの長編です。
主人公は、タイトル通りの霊能力も法力もゼロのミナト(作中は湊)さんで、彼がそのような力がないにも関わらず、怪異を退治していくというのが、大まかなストーリーです。
かなりざくっと書きましたが、詳しくは本作を読んでいただくか、このブログの過去の読書感想文記事を参考にして下さいm(_ _)m。
いわゆるライトノベルだと思うのですが、久しぶりにラノベを読んだせいか、とっても速く読めてしまいました(^^;)。所要時間1時間くらいかしら。
ちょっと薄めというのもありますが、今回はテンポが良かったからということが大きいでしょうね。
あとがきにも書いていましたが、葉山さんは海に関することが大好きなようで、今回の舞台は豪華客船で、怪異も船幽霊ということで、ノリノリだったのでしょうね(^^)。そんな感じが確かに読んでいて、感じられました。
今作でも湊さんの性格の悪さは全開で(^^;)、最後にやっぱり良いこともしているはずなのに、実はやっぱり良いやつじゃん!って感じにならないのは、ある意味スゴイです。
ということで、このシリーズはそんな湊さんに耐えられれば、面白く読める作品です(^^)。
かく言う私は、まあ4巻まで読んでいるくらいですので、港さんの性格はちょっとイラっとするときもありますが、許容範囲です(^^)v。
今作の船幽霊の怪異の退治の仕方も、その謎もこれまでのシリーズの中でも1・2番くらい面白かったです。ラストも中々ほろっとさせられる部分もあって良かったです。
4巻と同時にコミック1巻も同時発売ということで、結構人気はあるようなので、今後も作者が書いてくれる限り続きそうなので、楽しみです(*^.^*)。
さて、2冊目は、七尾与史著「山手線探偵」ポプラ文庫です。
これはシリーズものではなく、単発ものです。
タイトルの山手線探偵とは、山手線の車内を事務所代わりにしている探偵であり、今作は、その探偵と、その友人の自称推理作家と、美少女(?)小学生の3人が繰り広げるユーモアミステリーです(^^)。
私はてっきりこの3人が、ちょっとした謎をワイワイやりながら解いていく短編集を期待して買ったのですが、実は1本の長編でした。ただ、ストーリーの構成としては、いくつもの小さな謎が実は最後に1つにつながっているというものでした。
さらに、話ももっとライトなものをイメージしていたのですが、意外に重い感じの話でしたが、3人のキャラクタが明るいものでしたので、作品全体の雰囲気は予想通りの賑やかさでした(*⌒∇⌒*)。
もしかしたら、本作の評判次第では続編があるかもっていうラストでした。
でも、正直続編が出ても、短編集なら読んでみようかなあと思うのですが、長編はちょっと厳しいかなあといったところでした。
ちなみに、本の帯によると作者はこのミス大賞の「死亡フラグが立ちました!」を書いた方らしいです。らしいと言っているように、すみません、私は知りませんでした(^^;)。
今回は、タイトルと裏表紙の作品概要で興味を持って買ったクチです。