読了感想いろいろ | たてつのゲームプレイ&読書日記

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ゲームや本について、ゆるゆると書いています。最近は「いけにえと雪のセツナ」のプレイ日記を書いてます。

 今日は最近読了しました本が何冊かありますので、その本の感想をつらつらと書こうかと思います。

①「連続殺人鬼カエル男」中山七里著
 少し前に王様のブランチにも出ていらした中山七里さんの、初期のころの作品です。
 このミス対象に応募した作品が元のようです。

 タイトルと表紙のカエルの姿からちょっとポップな感じがしないでもないですが、内容は中々グロテスクな感じで連続殺人鬼が猟奇的な殺人をしていくというものです。

 カエル男なる殺人鬼が人間を残虐な方法で、最初は吊るし、次は潰しと・・・もうこれだけでグロさが分かっていただけると思います。

 私は映像ではそういうのは一切ダメなのですが、文章なら想像しなければいいだけなので、結構読める方なのですが、それでも結構この小説は厳しかったですね(^^;)。
 
 でも、殺人が次々起こる中で、殺人鬼の正体と、どういう展開になるかというドキドキ感は楽しめました。ラスト近くで二転三転するのも、面白かったです。
 ただ、殺人が起こった背景や、それによって人々が狂乱する様はちょっと後味が良くなかったかな・・・。


②「傾物語」西尾維新著
 化物語シリーズの第2シーズンの2作目ですね。

 第2シーズン1作目の「猫物語」は羽川さんが語り部でしたから、今回はサブタイトルがまよいキョンシーなだけに、八九寺真宵(はちくじまよい)ちゃんが語り部かと思ったら、そう上手くいかず、これまで同様、阿良々木暦が語り部でした。
 ただ、話の会話の中で前回の「羽川さんの語り部が好評で」と言っているだけに、やっぱり「猫物語」は評判が良かったのですね(^^)。確かに、阿良々木くんの語り(雑談)は段々エスカレートぎみだったので、普通に語ってくれる羽川さん視点は面白かったですからね。

 さて、「傾物語」はひょんなことから、11年前にタイムスリップした阿良々木暦がまよいちゃんが幽霊にならないように、助けようとしたのですがそれが意外な効果をもたらして・・・という内容です。
 
 まよいキョンシーというだけあり、まよいちゃんが中心のお話ではありますが、当の本人はあまり出てきません(^^;)。登場人物もほとんど阿良々木くんと忍ちゃんだけなので、これまでのような雑談は比較的少なめなので、普通に楽しめましたね。


③「花物語」西尾維新著
 続いて、化物語シリーズの第2シーズンの3作目です。

 今回の語り部は阿良々木くんではなく、神原駿河さんです。
 サブタイトルが『するがデビル』ですしね。神原さんのお話です。

 彼女は中学校時代のバスケのライバルに久しぶりに偶然会うのですが、それをきっかけに左手の悪魔の手から解放されるのですが・・・という内容です。
 神原さんのまっすぐで真面目な性格は、外見(阿良々木くん視点)では明るく爽快な感じがしますが、本人視点ではすこし真摯な感じがします。でも好感が持てる人柄であることに変わりはないですね。
 
 元々お気に入りの神原さんですが、この本を読んで、ますます好きになりました(*^.^*)

 この本では神原さんは高校3年生。つまり、阿良々木くんも戦場ヶ原さんも羽川さんも卒業しています。その辺りの背景や、卒業までの状況がちょこちょこ出てくるのですが、とっても面白いです(^^)。


④「女王国の城」有栖川有栖著
 有栖川先生の江神先輩シリーズです。

 創元推理文庫から出ておりまして、改めて読んでみようと(既読)読んでみたのですが、いやはやほとんどと言いますか、全く覚えていませんでした(^^;)。

 ということで、純粋にどうなるのかわくわくしながら読んでいました(^^)。

 内容は江神先輩が、話題の新興宗教のような団体がある神倉へ行ったことから、後輩たちが追いかけて、団体の本拠地である城(これが女王国の城)に行き、江神先輩と面会を申し出るも断られ、どうしようかと思っていたら、急に城に入れてもらい江神先輩とも無事再会することが出来たのですが、その日に城の中で殺人が起きてしまい・・・というようなものです。

 感想はと言いますと、やっぱり有栖川先生は短編の方が面白いですね(^^;)。
 長編、特に今回のような文庫上下に渡る長さは、ちょっとだれてしまう感じがします。
 有栖川先生自身も、上巻はゆっくりめで何も起きないようだが、下巻になると急展開になると言っていますが(あとがきより)、そこまでは感じなかったですね(^^;)。



 さて、この後は、柄刀一さんを読もうかなと考えています。